新しい試み「高校生ごみパトロール隊」とは
福井県で新たに立ち上げられたYouTube番組「高校生ごみパトロール隊」が、海洋ごみ問題への取り組みを発信することを目的に5月28日(水)に初回を生配信しました。この番組は、福井県内の高校生たちが海洋ごみ問題に関心を持ち、実際のごみ拾い活動を通じてその意識を高めることを狙った新しいコンテンツです。
背景と目的
日本国内では海洋ごみ問題が深刻化しており、特に若年層の意識向上が求められています。これまでは、個々の高校生が自主的に活動を行っていても、それが継続的で広がりを持つ形にはなかなか至りませんでした。そこで、「高校生ごみパトロール隊」は、全国的に連携しながら継続的に活動する機会を提供し、情報発信を促進する狙いがあります。
番組の内容
この番組では、高校生が実際にごみ拾いを行い、その様子を「今日のごみ拾い」として写真や動画で記録します。さらに、取得したデータや経験を元に、毎月一回30分間の特別番組としてまとまり、YouTubeで生配信されます。これによって、視聴者も一緒に海洋ごみ問題に取り組む意識を高めることが期待されています。
イベント詳細
初回の生配信は福井テレビ大スタジオから18時半から19時まで行われました。福井県立福井商業高等学校のJRC部からは5名の生徒が参加し、活動を共有しました。また、株式会社ソリッドラボの代表や福井県立大学の特任講師など、地域の専門家たちが協力し、高校生たちを支えました。
ごみ拾いの実態
番組内で福井商業高校のJRC部が実施したごみ拾いでは、実際に50m四方の範囲から多くのごみを回収しました。ビニール袋や吸い殻など目に見えるごみの他に、漁具なども多く見受けられ、少人数で行った活動の大変さが語られました。ペットボトルなどのプラスチックごみが多かったことも印象的でした。
特別な取り組み
また、今回の番組では海洋ごみを使った楽器作りの企画も紹介され、TONKAN terraceの代表である黒田氏が作った「海洋ごみギター」が話題となりました。参加した高校生はその創造力に感心し、「私も真似したい」と語る姿が印象的でした。
参加者のメッセージ
参加した高校生たちからは、「福井だけでなく、全国にごみ拾いの意義が広まってほしい」という声や、「ペットボトルの使用を減らし、マイボトルを使うよう心掛けたい」という意見が寄せられました。また、「ごみ拾いを通じて心がきれいになった」と語る生徒も多く、参加者全員がこの活動をきっかけに意識を変えようとしている姿が印象的です。
団体の概要
「高校生ごみパトロール隊」は一般社団法人福丼県プロジェクトによって企画されたもので、2024年度以上に「プラスチックフリー」を実践し、全国に海洋ごみ問題への関心を広めることを目指しています。
詳細な活動内容やイベント情報については、
福丼県プロジェクトの公式サイトをご覧ください。
今後も福井の高校生たちが海洋ごみ問題を広める活動に取り組む姿に注目していきたいですね。