中野紀和男著『禅の要諦「空」とは』が発売
武士道、禅、愛、お金、そして空。これらのテーマには深い相互関係が潜んでいます。中野紀和男氏が著した『禅の要諦「空」とは』は、これまでの15年にわたる禅研究と10年間のブログ「中野禅塾」での思索を結実させた貴重な一冊です。この本は日本の禅に新たな光を当てることを目的としており、禅に対する国際的な関心の高まりの中で、その重要性を説いています。
禅と空の深い関わり
著者の中野氏は、禅の本質を「空」に求めています。この「空」という概念は、釈迦の教えから禅の思想、さらには現代の哲学にまで深く根付いたテーマで、著者は書中でその変遷や解釈の違いを追求しています。第1章では「空思想の変遷」と題し、様々な思想家たちがどのように「空」を捉えてきたのかを解説しています。
具体的な内容
本書は、以下の章立てで構成されています:
1.
空思想の変遷
- ここでは「空」という用語の意味や、日本の禅思想における独自性、そして道元の解釈について詳しく触れられています。
2.
般若心経
- 禅と並ぶ重要な経典である般若心経の成立史やその内容が解説され、五蘊や「色即是空・空即是色」といった重要な教えが浮き彫りになります。
3.
なぜ空が重要か
- 「空」の実際の意味と、それが現代に与える影響について考察が行われ、東洋思想の素晴らしさや悟りについても触れています。
4.
禅の修行
- 公案や問答、座禅・瞑想の意義、新しい修行の形など、現代の修行僧に向けた実践的な内容が紹介されています。
著者はこの本を通じて、学びを基に自らの思想を育てることの重要性を説いており、読者が自らの宗教観や人生観を構築する手助けを提供しています。また、「生きること自体が修行の場である」という視点は、現代人にとって非常に示唆に富んでいます。
著者プロフィール
中野紀和男氏は愛知県出身で、農学研究職から退官後、禅の学びを深めてきました。これまでにも複数の著書を出版しており、特に「禅を正しく、わかりやすく」というテーマでの具体的なアプローチが評価されています。現在も「中野禅塾」を通じて多くの人々に禅の teachings を伝え続けています。
書籍情報
- - タイトル:『禅の要諦「空」とは』
- - 著者:中野紀和男
- - 出版社:パレード
- - 発売日:2025年4月15日
- - ISBN:978-4-434-35476-2
- - 価格:2,420円(税抜2,200円)
この本は、日本の禅に対する新たな視点と、その価値を再発見するための一冊として、多くの人に読まれるべきでしょう。ぜひ手に取って、禅の奥深さに触れてみてください。