香港最大手TVBとｍｏｖが提携、日本映像を香港で配信開始

東京都港区に本社を構える映像コンテンツ会社ｍｏｖが、香港最大手のテレビ局であるTVBが運営するOTTサービス「myTV SUPER」と戦略的なコンテンツパートナーシップを結びました。この提携により、日本からの映画、アニメ、テレビドラマなど300本以上の作品が「mov日本影劇動漫專區」として、myTV SUPERを通じて香港で視聴可能になります。

ワンストップでの配信システム

この提携で注目されるのが、ｍｏｖ独自の技術を用いた「ワンストップ」の配信システムです。これまで国際配信のプロセスは複雑で時間がかかるものでしたが、ｍｏｖは権利処理や多言語字幕制作、データ納品に至るまでの全工程を自社のテクノロジーで効率的に進め、短期間で高品質なコンテンツをお届けできる環境を整えました。この仕組みは、まさに日本コンテンツの海外展開における新しいスタンダードモデルへの扉を開くものと言えるでしょう。

myTV SUPERの多様性

myTV SUPERは、香港で最も広く利用されているハイブリッド型OTTサービスです。これにより、視聴者はテレビ放送だけでなく、ネット上でも多様なプログラムを楽しむことができます。自社制作のドラマやバラエティ番組、映画に加え、新船やクラシック映画、さらに最新の日本アニメまで、豊富なラインアップで多彩なチャンネルを提供しています。特に、スマートテレビやmyTV SUPERボックスを使った視聴は迫力の4K画質にも対応しており、新しい視聴体験を実現しています。

専門チャンネルの充実

新設された「ｍｏｖ日本影劇動漫專區」では、映画、アニメ、TVドラマ、ショートドラマなど300本以上の作品を随時配信。これにより、香港の視聴者は日本の作品にアクセスしやすく、よりスピーディーに楽しむことができるでしょう。この提携を通じて、ｍｏｖは香港市場を足がかりに中華圏全体への日本コンテンツ展開を進めていく考えです。

事業連携に寄せて

MyTV Super Limitedのプレジデント、Rex Ching氏は、「このパートナーシップにより、厳選された300本を超える日本の映像作品を迅速に加入者に届けることが可能になりました。」とコメントしています。一方、ｍｏｖの代表、ジェイソン・ウォン氏は、「映像コンテンツのグローバル流通を効率化するための重要なステップであり、myTV SUPERとの協力に感謝しています。」と話しています。

未来への展望

「DELIVER MOVING by MOVE of MOVIE. 〜エイガに流動を、セカイに感動を〜」をビジョンに掲げるｍｏｖは、今後もグローバルな映像コンテンツの流通を活性化させ、新たな収益機会を生み出すとともに、持続可能なコンテンツ流通エコシステムの構築を目指しています。このコンテンツの流通エコシステムの拡充が、日本の優れた作品を世界中の多くのファンに届けることにつながることを期待しています。

詳細は、mov株式会社の公式サイトを訪れてご覧ください。