内田麟太郎と山﨑おしるこの新作絵本『あのねあのね』が2025年に登場

内田麟太郎と山﨑おしるこの新作絵本『あのねあのね』

内田麟太郎さんと山﨑おしるこさんによる待望の新作絵本『あのねあのね』が、2025年3月4日に発売されることが決まりました。心優しい物語が詰まった本作は、子どもたちが自分の気持ちを伝える難しさに寄り添い、優しく語りかける内容となっています。

物語は、野原に住む小さな昆虫たち、ダンゴムシ、カナブン、テントウムシ、そしてバッタが登場します。これらの虫たちは、親切にしてくれたアリさんに感謝の気持ちを伝えたいと思っているものの、なかなか言葉にすることができずにもじもじしています。この様子は、内田麟太郎さんのお孫さんの実体験を元にしているとのこと。お孫さんは、急かされたり慌てたりすると、自分の気持ちがうまく言えないという悩みを抱えていました。この作品は、そうした悩みを持つ子どもたちへのエールとして生まれました。

「焦らずゆっくりでいいんだよ」というメッセージがこめられた本作には、思いやりと優しさが溢れています。内田さんの後書きには、自身も教室であまり人と話をしなかったことを振り返りながら、孫が他の友達と遊ぶ姿を温かく見守る心情が綴られています。お孫さんが、自力で病院に行き訓練を受けている姿に喜びを感じ、彼にとって良き友人の存在がこれからの支えになることを願っている様子が伺えます。

本書の絵を担当するのは、吉本興業の人気お笑い芸人、山﨑おしるこさん。彼女は2024年に『だんごむしまつり』で絵本作家デビューを果たし、その作品は瞬く間に大ヒットしました。山﨑さんが描く、愛くるしい昆虫たちの表情は、見ているだけで心が温かくなり、読者を励ますような力を持っています。愛情を込めて描かれた虫たちのもじもじした姿が、今作でも引き続き楽しめるのが注目ポイントです。

さらに、2025年3月2日（日）には、ブックハウスカフェで内田麟太郎さんと山﨑おしるこさんのサイン本お渡し会が開催予定です。詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。

この新作絵本『あのねあのね』は、子どもたちの心に寄り添いながら、言葉の大切さを教えてくれる一冊です。その温かいメッセージとともに、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。