神戸新聞で連載されている人気童話「かなしきデブ猫ちゃん」が、兵庫県内の小中学校での学校給食用牛乳とコラボレーションを果たし、子どもたちに新たな栄養を届けます。この牛乳は4月上旬から、兵庫県内約40%の公立小中学校で提供される予定です。
特に注目したいのが、キャラクター「マル」と地元J1サッカーチーム「ヴィッセル神戸」のマスコット「モーヴィ」が共演するパッケージデザインです。デザインは、デブ猫ちゃんのイラストを手掛けるかのうかりん氏によるもので、「本もミルクも栄養だ!」というメッセージが込められています。このプロジェクトは、子どもたちに食と本の重要性を伝えることを目的としており、子どもたちが楽しく牛乳を飲むことで活字に触れる機会を増やそうとしています。
デブ猫ちゃんと食育のコラボ
ヴィッセル神戸は、兵庫県の地元チームとして「食育」に力を入れており、選手たちも子どもたちの栄養バランスを考える活動に積極的に参加しています。デブ猫ちゃんとのコラボは、約2年ぶりの試みで、前回と同様に魅力的な企画が展開されている点がファンには嬉しいところです。
このコラボの中心にいる「かなしきデブ猫ちゃん」について少し紹介します。このストーリーは、東京都在住の小説家早見和真氏が手掛け、今治市出身の絵本作家かのうかりん氏がビジュアルを担当しています。物語は、愛媛県松山市の道後温泉に住む猫「マル」の冒険を描いており、地域を巡る旅や様々な出会いを通じて成長する姿が描かれています。
神戸新聞の連載が始まったのは2022年4月16日で、以降、兵庫県内での冒険が続いています。「マルのはじまりの鐘」や「マルの真夏のプレゼント」などの絵本がすでに出版されており、最新作「マルの怪盗Xを追え!」も5月末にリリース予定です。
新たなパッケージの魅力
今回のコラボに合わせて、共進牧場が提供する「共進3.5牛乳」(1000ml)もデブ猫ちゃんとコラボしたパッケージで新たにリニューアルされます。これは、共進牧場が創業135周年を迎える記念として行われるもので、兵庫県内や京阪神エリアで販売されます。価格はオープンで、訪れた際にぜひ手に取ってみてください。
「かなしきデブ猫ちゃん」とヴィッセル神戸との新しいコラボレーションは、子どもたちの好奇心を刺激し、食育への理解を深める良い機会となるでしょう。学校給食に登場するこの牛乳を通じて、彼らが楽しみながら学ぶことができることを期待しています。今後も、こうしたローカル文化と教育が融合した取り組みに注目が集まります。