ハン・ガン『私の女の実』刊行記念トークイベント開催
ノーベル文学賞を受賞した韓国の作家ハン・ガン氏の新作『私の女の実』が、株式会社白水社より刊行された。このコレクションは彼の初期作品から最近の作品に至るまで、多くの未邦訳作品を集めたものであり、その第一巻として登場した『私の女の実』は、すでに読者の間で注目を集めている。
この刊行を祝う特別イベントとして、ハン・ガン氏と作家の桜庭一樹氏がトークセッションを行うことが決定した。桜庭氏はこの本の解説「声なき人の代わりに」を執筆しており、トークの中では、文学が持つ現代的な意義や、韓国文学の魅力について深い対話が展開されるという。特に、ハン・ガン氏自身が、彼の作品がどのようにして生まれたのか、その創作の背景を語る貴重な機会となる。
本イベントは、2026年8月19日(水)の19時から21時までオンラインで配信される。ハン・ガン氏は欧州から特別にオンライン参加し、彼のノーベル文学賞受賞後、日本の読者に直接メッセージを届ける初めてのチャンスともなっている。
イベントには翻訳者の斎藤真理子氏もゲストとして登場し、ハン・ガン氏の作品の魅力を深く掘り下げる。『私の女の実』は、後に彼の代表作となる『菜食主義者』の前身とも言える重要な短編小説集であり、この作品が今の時代にどう響くか、文学の力を再認識する場となるだろう。
チケットはオンラインで購入可能で、価格は2000円(税込)。配信はリアルタイムに行われるだけでなく、イベント終了後にアーカイブも提供されるため、忙しい方でも後から視聴することができる。アーカイブ配信は、9月30日までの期間限定で視聴できる。
出演者プロフィール
ハン・ガン(한강)氏は1970年に韓国・光州で生まれ、1994年に短篇小説で作家デビュー。その後、数々の文学賞を受賞し、国際的に評価される作家へと成長。特に、彼の著作である『菜食主義者』は、アジア人として初めて国際ブッカー賞を受賞し、世界的な注目を浴びた。
桜庭一樹(さくらば かずき)氏は1971年に島根県で生まれ、2003年にヒット作GOSICKシリーズで広く知られるようになった。彼の作品は、国内外で多くの読者に愛され、文学賞も受賞している。
斎藤真理子(さいとう まりこ)氏は著名な翻訳家で、彼女の翻訳作品は数々の文学賞を受賞している。特にハン・ガン氏の作品の翻訳においては、彼女ならではの深い理解と感性が光る。
このイベントは、文学愛好者にとっても、まだハン・ガン氏の作品に触れたことのない人々にとっても、見逃せない貴重な機会である。文学が持つ力強さや、異文化交流がもたらす新たな視点について、参加者たちがどのように感じるのか、今から楽しみである。