明治17年の神田祭古写真が初公開
4月12日(土)、神田明神文化交流館B1のEDOCCO STUDIOにおいて、明治17年(1884年)の神田祭古写真が初めて公開される。その展示は、スウェーデン民族学博物館で発見されたもので、江戸時代の神田祭の貴重な記録を私たちに提供してくれる。この講座では、神田祭の歴史や文化に深く関わる熊坂長範の山車人形についても詳しく学べる機会となる。
江戸幕府公認の年中行事として知られる神田祭は、かつて「天下祭」と称され、各町から多くの山車が出されていた。特に有名な山車の一つが、連雀町から出された熊坂長範の人形山車である。この山車の頭部は江戸時代に製作されたもので、現在は神田明神に保存されている。
この特別講座では、実際に熊坂長範の山車人形が展示されるだけでなく、日本の人形文化に詳しい是澤博昭先生がご登壇し、江戸時代の神田祭の歴史を踏まえて山車人形の歴史的価値を語っていただける。参加者は、当時の神田祭の様子や、それを支えた人々の情熱を感じ取ることができる貴重な体験となるだろう。
昨年、スウェーデン民俗学博物館に明治17年の神田祭の古写真が所蔵されていることが判明し、その中でも熊坂長範の山車の写真があることが分かった。この講演会では、その計18点の古写真群を初公開することになる。江戸の文化を継承する明治時代の神田祭の活気を、今まさに浮かび上がらせる貴重な瞬間である。
また、特別ゲストとしてスウェーデン国立世界文化博物館の学芸員であるヤンセ・ヘルガ氏もオンラインで参加し、会場の盛り上がりを一層高めることでしょう。彼からは、スウェーデンにおける日本文化の受容や、神田祭の国際的な魅力についても触れられる予定だ。
この講座は、江戸の豊かな文化を知り、楽しむ絶好のチャンスです。神田祭に興味がある方や、日本の文化に関心がある方々にとって、見逃せないイベントとなるでしょう。
ぜひ、4月12日のこの特別な日には、神田明神文化交流館B1のEDOCCO STUDIOに足を運び、江戸の祭りの熱気と歴史を体感してください。