創作プラットフォーム『Nola』運営のindentがみずほ銀行と融資契約を締結
作家と企業を結びつける創作プラットフォーム『Nola』を手がける株式会社indentが、株式会社みずほ銀行と1億円の枠融資契約を締結したことを発表しました。この契約は、indentが進める国内外の企業に向けたオリジナルIP(知的財産)開発を支えるものです。具体的には、作品の「発掘・制作・出版」といった一連のプロセスをサポートする体制を強化することを目的としています。
この融資契約を通じてindentは、金融機関との連携を深め、制作原価のキャッシュフローを改善する新しいスキームを構築します。これにより、作家が安心して創作活動を行える環境を整え、より多くの作品が世に出る機会を提供することを目指しています。
事業背景とビジョン
indentは、作家が持つ物語の力を信じ、社会にその可能性を還元することを目的に設立されました。作家と企業のつながりを深めることで、さまざまな作品が新たなIPとして成長していく循環を創り出しています。特に、作家や企業が必要とするサービスは多岐にわたり、自分らしい創作活動を行い、その対価を還元する仕組みを整えています。
昨年のサービス開始から7周年を迎え、利用作家数は60万人を超えています。原作エージェントを務めた作品は、多数のランキング上位を獲得し、多くのヒット作品が生まれています。また、企業の編集部向けには、求める作品像に合った原作を提供できる独自の体制を構築し、世界的に愛される日本初のIP創出を目指しています。
インタビュー:両社からのコメント
みずほ銀行の遠藤礼次郎部長は「indentのビジネスモデルと将来性を高く評価し、さらなる成長を支援するために融資に踏み切った」と語り、この取り組みが日本のIP分野の発展に寄与すると期待を寄せています。
一方、indentの代表取締役社長釜形勇気は「日本の創作市場の未来に向けた新たなステップを踏み出すことができて嬉しい。多くの作品が世に出るチャンスを広げることができれば」と述べ、作家が安心して創作に集中できる環境を今後も提供すると強調しました。
作家と企業の支援
indentでは、商業デビューを目指す作家を対象に、「Nolaエージェント」や「編集部の掲示板」、コンテストの開催など、多様な支援制度を整えています。また、企業に対しても独自の原作募集や発掘の取り組みを通じて、心動かすコンテンツが生まれる循環を構築しています。
今後、indentは「作家とともにコンテンツ産業の可能性を最大化する」というビジョンを掲げ、国内外の創作市場のさらなる発展に寄与することを目指しています。創作プラットフォーム「Nola」を通じて、作家と企業が共に成長し、魅力的な作品を世に送り出す未来を切り開いていくことでしょう。