新著『運命まかせ』の特徴
2026年2月18日、新潮社から横尾忠則の新著『運命まかせ』が発売される。この新書では、現代美術の巨星である横尾が人生や運命の受け入れ方について直面した経験や哲学をまとめています。90歳を目前に控えた横尾は、これまでの人生がどのように運命に翻弄されてきたのか、そしてその中でどのように生きる力を見出してきたのかを率直に語っています。
運命に身をゆだねる生き方
横尾忠則は、自身の生き方を「運命に従う」と表現し、計画や目的を持たず、流れに任せて生きてきたことを強調します。特に、極度の難聴を経験した後、五感が頼りにならなくなってからの彼の視点は、まさに「身をゆだねる生き方」の極致と言えるでしょう。難聴になったことを「面白い!」と捉え、困難に直面した際には「しゃーないやんケ」と諦める姿勢が、横尾の生きる楽しさを象徴しています。
老いと向き合う姿勢
著書の中で横尾は、老いをどのように受け入れているのか、リアルな視点から描いています。「死んで当然」と考えることで安心感を得たり、「何もしない」ことの効能を語ったりする中で、彼は老齢でもなお前向きに生きる力強さを示します。「人生百年時代」という時代の風潮には抵抗しつつ、運命に身をゆだねる生き方に対する信念を語っています。このような潔い言葉が、読者に心の安らぎを与えるのです。
エッセイのバラエティ
新著の中には、横尾自身の幼少期から現在に至るまでのエピソードが豊富に盛り込まれています。「知識や教養に縛られずに『アホ』に生きる」との言葉や、著名な作家三島由紀夫とのエピソードも紹介され、彼の多彩な人生が描かれています。これらのエッセイからは、横尾のユニークな感性や思考が伝わり、加えて彼がどのように自らの人生を切り拓いてきたのかが読み取れます。
書籍情報について
『運命まかせ』は新潮新書として刊行され、ソフトカバーで990円(税込)で販売されます。ISBNは978-410-6111150で、公式ページからの購入も可能です。特に、運命を受け入れることに悩む人々にとって、この書は読み応えがあり、感動を呼び起こす力を持っているでしょう。
著者・横尾忠則のプロフィール
横尾忠則は1936年兵庫県で生まれた現代美術家であり、72年にはニューヨーク近代美術館で個展を開催するなど、国際的に著名な存在です。彼の作品は、パリやベネチア、サンパウロのビエンナーレに出品されるなど、広く認知されています。また、著作も多岐にわたり、『ぶるうらんど』や『言葉を離れる』等の書籍があることでも知られています。
その絶え間ない創作活動と謝意を表す言葉は、読者や観衆に深く響くものがあります。新著『運命まかせ』では、彼の魅力的な生き方や人生観が詰まっており、多くの人々に影響を与えることでしょう。