コードレビューの新たな指針『Looks Good To Me』
コードレビューは、ソフトウェア開発において不可欠なプロセスであるにもかかわらず、多くのエンジニアは「雰囲気でやっている」と感じているのではないでしょうか。このような状況に向けて、株式会社秀和システムから新刊『Looks Good To Me』が2025年5月30日に発刊されます。本書は、「なぜコードレビューが必要なのか?」、「どのように行うのか?」、「効率的な方法とは?」といった疑問に答える「コードレビューの最高の教科書」として位置づけられています。
なぜコードレビューが必要か?
リリースプロセスの一環として、多くのプロジェクトでコードレビューが行われていますが、その実施方法に疑念を抱くエンジニアは少なくありません。「これが正しいやり方なのか?」、「本当に効果があるのだろうか?」と、自問自答している方も多いかもしれません。本書は、こうした悩みを解消するために存在します。
書籍の構成と内容
本書は全4部構成で、13の章から成り立っています。各部において、コードレビューに重要な知識をしっかりと習得できる内容が展開されています。
第1部: コードレビューの基本
ここでは、コードレビューの重要性や基本的知識について解説しています。特に、リリースプロセスにおけるコードレビューの役割を明確にし、初めてのコードレビュープロセスをどう構築するかについても、具体的なステップを紹介します。
第2部: 高度なコードレビューに必要な要素
この部では、効果的なコードレビューを行うために必要なスキルやチームワーキングアグリーメント、自動化ワークフローに焦点を当て、具体的な戦略を解説します。特に、どうすれば思いやりを持った効果的なコメントができるのか、その方法が示されています。
第3部: ジレンマへの対処
コードレビューをしばらく行っていると直面するジレンマについて詳しく掘り下げています。特に、レビューが遅延する原因やプロセスにおける抜け穴を発見し、その解消方法について具体的な対策を提案しています。
第4部: 開発プラクティスとの関係性
最後に、コードレビューとペアプログラミングやモブプログラミング、さらにはAIとの関連について解説します。現代の開発環境において、これらがどのように融合していくかを考察します。
著者からのメッセージ
著者のAdrienne Braganza氏は、「本書がソフトウェア開発者にとって必要な一冊になると確信しています。読後には、皆さんが真に「LGTM!」を口にすることでしょう」とコメントを寄せています。これは、親しみやすさと実用性を兼ね備えた内容が強調されたものであり、多くのエンジニアにとって必携のガイドになりそうです。
書籍概要
- - 書名: Looks Good To Me
- - 著者: Adrienne Braganza 著/高田 新山 訳/増井 敏克 監訳
- - 定価: 3,960円(税込)
- - 発売日: 2025年5月30日
- - 購入可能場所: Amazon、楽天ブックス
本書は全国の書店やネット書店で購入可能です。コードレビューについての新たな知見を得たい方にとって、必見の一冊となることでしょう。