Instagramで人気の多田けい子が花とエッセイの本を出刊！

多田けい子『日々の花、日々のこと』が発売予定

株式会社世界文化社から、多田けい子著の新書籍『日々の花、日々のこと』が2025年12月11日に発売されます。この本は、Instagramアカウント「@tea_keiko」から生まれたもので、フォロワー数69,000人を超える人気の理由がここに詰まっています。

日常に寄り添う花の魅力

Instagramで多田さんがシェアしてきたのは、日常の中で生けた花とその写真、そしてそれにまつわる彼女の思いを綴ったエッセイです。花とその言葉は、さりげなく、しかし深い意味を持っています。彼女は、日々の花を通して、私たちに多くのことを伝えています。とくに「花はどんな時も黙って自分の命をただ精一杯生きている」という言葉には、花の美しさや人とのつながりを感じさせられます。

今作の特徴として、彼女が1年12か月かけて約2日に1度撮影した花の写真が掲載されている点があります。その中で、花たちの素顔が存分に表現されていて、一つ一つのシーンがそれぞれの物語を語っています。読者は、彼女の手によって生けられた花の美しさや、生活の中に息づく季節感を感じ取ることができるでしょう。

さまざまな花材とアイデア

本書では、使用されている花材や器、場所など、多様なバリエーションが紹介されています。これにより、自宅で花を生ける際のインスピレーションとしても活用できるでしょう。たとえば、「12月23日小さな山茶花」では、家にあった古い染付香炉に山茶花を生ける様子が描かれています。季節ごとの花の選び方や生け方のテクニックも、非常に参考になります。

さらに、エッセイを通して、季節の移ろいや日常の出来事と花との関わりが深く描かれているため、読者はただ読むだけでなく、心が穏やかになる体験ができます。多田さん自身が、毎日の暮らしに花を取り入れ、それを通して感じたことを感じられることでしょう。

著者のプロフィール

多田けい子は、茶箱や仕覆の作家としても知られています。石川県鳳珠郡穴水町出身で、結婚後は金沢市に住んでいます。彼女は2018年にInstagramアカウントを開設し、そこで自身の作品や花の写真を発信するようになりました。彼女のスタイルは非常にさりげなく、飾り気がないため、多くの人々の共感を呼んでいます。著書には『44の茶箱あそび小さな箱から広がる物語』もあり、幅広い分野で活躍していることが伺えます。