万葉集を楽しく学べる新しい入門書
古典に触れることで、私たちの表現や感情の源泉にアクセスできると考えられます。そんな古典文学の中でも、日本の古典として名高い『万葉集』が、身近で親しみやすい入門書としてリリースされます。作者は短歌のファンにも知られる天野慶氏で、読者にとってワクワクするような工夫が施されています。
『万葉集』の魅力を再発見
この新刊『10代からのいいね!万葉集』は、小学5年生以上の子どもたちを対象にしたもので、ルビが振られた歌の数々が紹介されています。万葉集は、言葉の美しさや深い意味を再発見するための絶好の教材です。特に、現代の私たちの言葉にも影響を与え続けている点も注目すべきです。
例えば、万葉集には「むなしい」という言葉が登場します。この言葉は大伴旅人の歌に見られ、彼が経験した悲しみや空しさが詠まれています。これを知ることで、古代の人々がどのように感情を表現していたのか、またその背景を学ぶことができます。著書では、こうした言葉をひも解き、現代でもよく使われる言葉とのつながりを示しています。
穴埋めクイズで楽しむ万葉集
さらに本書の大きな特徴は、著者が選んだ100個の穴埋めクイズです。例えば、万葉集の決まり文句や有名な歌をクイズ形式で楽しむことで、子供たちは自然と日本の古典に親しむことができます。知識を深めながら遊ぶという楽しさが詰まった一冊です。
親子で楽しむ時間
著者の天野慶氏は、多様なメディアやワークショップを通じて短歌の魅力を伝えている人物です。この本を通じて、親子で一緒に万葉集の素晴らしさを体感できる機会を提供します。大切なのは、ただ読むだけでなく、親子で対話しながら、感想を共有することです。
書籍情報
- - 書名:10代からのいいね!万葉集
- - 著者:天野 慶
- - 仕様:A5変判、224ページ
- - 定価:1,760円(税込)
- - 発売日:2025年6月12日
- - ISBN:978-4-416-52467-1
この本は単なる古典の教科書ではなく、楽しみながら学べる教材です。万葉集の世界に足を踏み入れ、古代の日本人の感情や生活に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?