イオンが特別支援学校生徒の未来を支援
近年、社会的な課題解決に向けて企業の取り組みが注目される中、イオン銀行とイオンエンターテイメントが新たな一歩を踏み出しました。彼らは埼玉県立春日部特別支援学校宮代分校と船橋市立船橋特別支援学校の高校生を対象に「卒業後の暮らしに役立つお金」について学ぶ校外学習を行ったのです。この取り組みは、イオングループのショッピングセンターと映画館を舞台に、金融に関する体験を通じて、生徒たちが将来に向けて必要な知識とスキルを身に付けることを目的としています。
イオン社会福祉基金の活動
イオングループは、全国の障がい者が社会で活躍する機会を提供し、福祉向上に貢献すべく設立されたのが「イオン社会福祉基金」です。この基金は、従業員と企業が共同で支出することで成り立っており、障がい者施設へのボランティア活動やパラスポーツの支援など、多岐に渡る福祉活動に取り組んでいます。
今回の校外学習もこの基金を活用して実施されました。生徒たちは、金融リテラシーを学び、未来のキャリアに必要なスキルを身につけることを目指します。さらに、映画鑑賞を通じて感性を養うことを重視しています。
様々な体験を提供する校外学習
この校外学習は、2024年12月にイオンモール春日部(埼玉県)、2025年3月にはイオンモール幕張新都心(千葉県)で行われ、両校合わせて60名以上の生徒が参加しました。会場となったイオンモールには、安全に学ぶための利点があり、特別支援学校の生徒たちが参加するには最適な環境です。
最初に受講したのは「卒業後の暮らしに役立つお金」をテーマにした金融授業です。銀行の役割や預金サービスなどについて学んだ後、生徒たちは実際にATMを操作したり、WAONカードに現金をチャージしたりする体験をしました。こうした実際の体験は、著しく学びを深める助けとなります。
また、映画館での活動では、映画鑑賞を通じて楽しさとともに、キャッシュレス決済のWAONカードを使用してみる機会も与えられました。これにより、最新の決済方法を身につけることができ、生徒たちにとって貴重な体験となりました。
生徒たちの感想と今後の展望
参加した生徒からは、「ATMや電子マネー(WAON)を初めて使った」「先生や仲間と一緒に映画を観られて嬉しかった」との声が寄せられました。教員からも「社会人として必要な金融知識を改めて学ぶことができた」という感想があり、非常に好評でした。
今後も、イオン銀行とイオンエンターテイメントはこのような取り組みを継続し、社会課題の解決に寄与する活動を広げていく方針を示しています。持続可能な社会の実現に向けて、イオングループ全体での支援活動が今後も求められることでしょう。