俳優・安藤玉恵が描く懐かしい商店街と家族の物語、初エッセイ集『とんかつ屋のたまちゃん』発売！

安藤玉恵初エッセイ集『とんかつ屋のたまちゃん』発売決定

俳優として幅広く活躍する安藤玉恵さんが、自身の青春を基にした初めてのエッセイ集『とんかつ屋のたまちゃん』を5月28日に幻冬舎より刊行します。この本は、彼女が東京荒川区尾久で育った商店街生活や家族について綴られた、感動と笑い満載の作品となっています。

1. 安藤玉恵さんのユニークな家族

安藤さんが育ったとんかつ屋『どん平』は、地域に愛される名店。実家は、彼女の家族のドラマが詰まった特別な場所です。祖母は肝っ玉おばあちゃん、放蕩者の祖父、数々の逸話を持つ父、病を抱えながらもファンキーな母、そして母を支えた兄と、彼らを囲む商店街の人々が、実に個性的で、安藤さんの育った背景を深く掘り下げています。

「どん平」にまつわる様々なエピソードは、まるで昭和の匂いが漂う物語のよう。安藤さん自身、「書き進めていく中で物語のようになっていくのが面白かった」と語っています。彼女にとって、このエッセイはただの思い出を綴ったものではなく、役者としての自分を形成した重要な部分を映し出しています。

2. 商店街の温もりと子供時代の思い出

本書の中では、安藤さんの育った「宮前商店会」の魅力や、当時の友人、地域の人々との交流が描かれています。安藤さんは、昭和の終わりにあたる尾久の商店街が、どれだけ活気に満ち、色彩豊かだったかを、独自の視点で表現しています。彼女の筆は、時代とともに変化していく街の様子を切々と物語り、読者をその時代へと誘います。

3. エッセイを彩るビジュアル

書籍のカバーには、赤いセーターを着た後ろ姿の少女のイラストが描かれています。この絵は、彼女の元気さを象徴しているとのこと。安藤さんは、そのイラストを見ているだけでもエネルギーをもらえると述べています。カバーは、デザイナーの岡本歌織さんが手がけ、イラストは描き手のアサバマリエさんによるものです。

4. 発売記念イベントの開催

『とんかつ屋のたまちゃん』の発売を祝して、6月6日（金）には芳林堂書店高田馬場店にて、トーク＆サイン会が開催されることが決まりました。トークのゲストには文筆家で桃山商事の代表、清田隆之さんを迎え、彼と安藤さんの対談を通じて、彼女の描いた商店街や家族の物語がどのように生まれたのかを掘り下げていきます。これにより、安藤さんの作品の理解がより深まり、参加者にとっても貴重な体験となることでしょう。

5. 安藤玉恵さんのプロフィール

1976年に東京都荒川区で誕生した安藤玉恵さんは、早稲田大学演劇倶楽部で演劇を学び、以降舞台やテレビドラマ、映画など多岐にわたる分野で活躍しています。特に映画『夢売るふたり』では、最優秀助演女優賞を受賞し、彼女の演技力は高く評価されています。
連続テレビ小説『あまちゃん』や『らんまん』、ドラマ『深夜食堂』シリーズなど、数多くの作品に出演し続ける安藤さんが、初めての著書をどのように仕上げたのか、ぜひ一人ひとりの読者に手に取って感じてほしいと思います。