注目のADHD新刊
2025-04-17 11:38:08

注目のADHDテーマ!新刊『多動脳』が示す脳の真実とは

新刊『多動脳』発表の背景



2025年4月17日、人気シリーズのスウェーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセンによる最新書籍『多動脳――ADHDの真実』が新潮社から発売されます。彼の過去の著作、特に『スマホ脳』は120万部を超える売り上げを記録し、その内容は日本全国の読者に広く受け入れられました。ハンセンは、心理学と脳科学を人々に分かりやすく解説することで評価を得ており、彼の新作もまた多くの期待を集めています。

ADHDとその現状



今回のテーマであるADHD(注意欠如・多動症)は近年、ますます注目されており、日本でも多くの診断が行われています。国立精神・神経医療研究センターの調査によると、日本における学童期の診断率は約3〜7%で、35人のクラスに2人は存在する計算です。さらに、成人においても2.5%が該当するとされていますが、スウェーデンやアメリカではその割合が更に高く、世界的に診断数が増加の傾向にあることが示されています。

ハンセン氏の新作は「なぜこれほど多くの人が多動で衝動的、集中が難しいのか?」という問いから始まります。この問いへの答えを探ることは、ADHDの理解を深めることに繋がります。彼は、ADHDは決して消え去るべき「問題」ではなく、進化の過程で特定の「能力」として必要とされた可能性があると指摘しています。

ADHDの特徴と強み



ADHDを持つ人々は、様々な特徴を抱えています。集中力を保てず、すぐに気が散る一方で、エネルギーに満ち、実行力があり、独創的なアイデアを生み出す力を持つこともしばしばです。ハンセン氏は、「私たち全員がADHDのグラデーションのどこかにいる」と語り、強みを持ったADHDの人々も多いとしています。

特に、ADHDの特徴として次の項目が挙げられます。やる気がある、創造的である、好奇心が強い、そして困難な状況でも前進し続ける能力があることです。これらの要素は、クリエイティブな仕事や起業家精神において大いに役立つ場合があります。

本書の狙いと読者へのメッセージ



『多動脳』では、ADHDの謎とその強みについて、脳科学を基にした解明が試みられています。作者は、この書籍を通じて、ADHDを抱える人々が自分の特性を理解し、可能性を最大限に引き出す手助けを出来ればと願っています。

ハンセン氏は、スウェーデンでの初版が出版された際に、多くの読者から感謝の声を受け取ったと語ります。これらの声は、著者自身も読み手の理解と成長の助けになることに喜びを感じ、より広く日本の読者にも体験を共有したいと考えている証拠です。

著者・訳者について



アンデシュ・ハンセンは1974年にスウェーデンで生まれた精神科医であり、著書は日本だけでなく世界中で高く評価されています。主な業績には『一流の頭脳』や『最強脳』『ストレス脳』などがあり、それぞれが高い売上を達成しています。訳者の久山葉子もスウェーデンに在住し、数々の著作を翻訳しています。

本書『多動脳』は、私たちが直面するかもしれないADHDへの新たな視点を提供することでしょう。ぜひ手に取って、今後の理解を深めていただきたい一冊です。


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