安堂ホセが国際ゲイ小説賞を受賞！その感動の瞬間

安堂ホセが国際ゲイ小説賞受賞!

安堂ホセ氏の小説『迷彩色の男』が、フランスの国際ゲイ小説賞（外国小説部門）を受賞したとの知らせが入ってきました。現地時間の2023年11月13日に発表されたこの受賞は、日本時間では11月14日となります。彼の作品が国際的な文学賞に選ばれることは、とても喜ばしいニュースです。

国際ゲイ小説賞について

この賞は、2013年に設立されたもので、LGBTQIA+の視点から表現された作品を対象としています。創設当初はパリの出版社エディシオン・デュ・フリゴにより運営されていましたが、2024年からはベルギーの非営利団体カパックス・アンフィニティが引き継ぎ、今もその活動は続いています。

今年の外国小説部門では、もう一つの作品としてナヴィド・シナキ氏の『Les larmes rouges sur la façade』と並んで受賞。最優秀賞にはアルチュール・カーンの『Berceuse pour Octave et Paul』が選ばれました。

安堂ホセの受賞スピーチ

受賞が決まった安堂氏は、たくさんの人からの支えに感謝を述べています。彼は自ら日本語で小説を書き、その翻訳をフランスのファイヤール出版社が手掛けてくれた経験の大切さを強調しました。特に、翻訳者のレオノール・シイナ氏への感謝を忘れず、意義深い作品に仕上げる難しさを讃えました。彼は「言語を超えて、何か伝わるものがあれば嬉しい」と切に願っています。

『迷彩色の男』の魅力

『迷彩色の男』は、暴力や差別など、さまざまな感情が交差するクライム・スリラーです。物語は、男性限定のクルージングスポットで発生した暴行事件から始まり、それによって引き起こされる混沌とした日常が描かれています。事件は具体的な犯罪としてだけでなく、人間関係の深層や文化的な差異をも照らし出す作品となっています。また、安堂氏の作品は、東京の匿名性や潜在的な暴力を描写し、読者に深い印象を与えます。