VRアニメの挑戦
2025-07-25 13:44:17

講談社が製作したVRアニメ『猫が見えたら』が国際映画祭に挑む

講談社が製作したVRアニメ『猫が見えたら』が国際映画祭に挑む



株式会社講談社が手掛けるVRアニメーション映画『猫が見えたら』(英題:IF YOU SEE A CAT)が、名高い第82回ヴェネツィア国際映画祭のVR部門「VENICE IMMERSIVE」にノミネートされました。このユニークな作品は、アニメーション作家の和田淳氏とVR映像プロデューサーである石丸健二氏のコラボレーションによって生み出されました。

あらすじと物語背景



本作は、日本における精神医療の厳しい現実やその課題、希望を切り口にしています。現在、日本では20人に1人が精神疾患の治療を受けると言われており、精神医療現場は多くの問題に直面しています。物語では、愛猫を失った少年が、その猫の幻影を目撃することから始まります。彼は「猫が見える」と診断され、精神病院に強制的に入院させられることになります。観客はVRを通じて、幻覚の中に現れる猫の視点から、少年の体験を共に見守ることになります。このVRならではの体験を通じて、精神医療の課題や母子関係、少年の救いについてリアルに感じ取ることができるのです。

制作スタッフのコメント



和田淳監督は、「精神疾患だと決めつけられて周囲の環境に翻弄される少年を描くにあたり、彼の気持ちに寄り添えるよう努力しています。自分が明日同じ立場に立たされる可能性を常に意識しながら制作しています」と述べています。一方、石丸健二プロデューサーは、タイトル『猫が見えたら』は主人公のセリフに由来しており、この言葉には精神医療の問題についての思索が込められていると語りました。

ヴェネツィア国際映画祭について



第82回ヴェネツィア国際映画祭は、毎年8月末から9月初旬にイタリアのヴェネツィアで開催され、世界三大映画祭に数えられています。この映画祭のVR部門「VENICE IMMERSIVE」には、世界中から選ばれた優れた作品が集まるため、ノミネートされることで本作の注目度も一層高まることでしょう。

作品概要とキャスト陣



『猫が見えたら』は約37分のVRアニメーション作品で、企画・制作は講談社VRラボが担当。主なキャストには、佐藤聴成、恒松あゆみ、利根健太朗、竹内恵美子、駒田航などが名を連ねています。技術面でも各分野のプロフェッショナルがチームを組んでおり、監督は和田淳、CGディレクターにはOmar Espinosa、音響監督は滝野ますみが参加しています。

まとめ



心に響くストーリーと革新的なVR体験を組み合わせた『猫が見えたら』が、ヴェネツィア国際映画祭でどのように評価されるか、期待が高まります。この作品が多くの人々に精神医療の重要性を理解するきっかけになることを願っています。映画の完成は2025年8月を予定しており、そのクオリティに注目が集まります。


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