映画『AUM: THE CULT AT THE END OF THE WORLD』配給権契約のお知らせ
AIM Entertainment Inc.は、サブマリン・デラックス制作のドキュメンタリー映画『AUM: THE CULT AT THE END OF THE WORLD』の日本国内における配給権を正式に獲得しました。この作品は1995年の地下鉄サリン事件と、その背後に存在したオウム真理教というカルト団体の深い闇を描き出しています。本契約は、ジョー・トゥファノ氏を通じて行われました。
映画の背景と評価
本作は2023年のサンダンス映画祭でワールドプレミアを迎え、多くの称賛を集めました。その後、グリニッジ・エンターテインメントが北米の配給権を獲得し、2025年3月19日には北米各地での劇場公開が控えています。
驚くべきことに、2025年3月20日は地下鉄サリン事件から30年を迎える特別な日であり、AIM Entertainment Inc.はこの日に合わせて、歴史の重要な教訓を多くの人々に伝えるため、東京の日比谷で公開をスタートします。全国の20〜30館にまで順次拡大し、観客に対してこの作品を通じて事件の記憶を新たにし、再発防止への意識を高めることを目指しています。
ドキュメンタリーの内容
『AUM』は、アメリカのジャーナリストデビッド・E・キャプランと、ピューリッツァー賞受賞者であるアンドリュー・マーシャルの共著『The Cult At The End Of The World』を基にしており、3年以上の取材を経て完成しました。膨大な歴史的映像を用い、当時の教団に対抗しようとした数少ない勇気ある人々への貴重なインタビューを通じ、狂信がどのように社会を脅かすかを明らかにしています。
映画は、教団の設立と拡大、そして地下鉄サリン事件に至るまでの様子を多角的に検証。メディアを利用した布教活動や、政治への介入といった奇妙な手法に関する衝撃的な実態も描かれています。
特に、元教団広報担当の上祐史浩氏のインタビュー映像は日本人にとって忘れがたい記憶を蘇らせ、視聴者に多くの問いを投げかけることでしょう。流暢な英語で語る彼の姿は、過去の記憶を現在に繋ぎ、観る者に複雑な感情を呼び起こします。
AIM Entertainment Inc.の意図
AIM Entertainment Inc.は、本作を通じて宗教そのものを否定も肯定もせず、客観的かつ質の高いドキュメンタリーを配給することを目的としています。同時に、海外の製作陣による新たな視点や、日本の文化や社会構造を再考するきっかけを提供したいと考えています。このフィルムが、異なる視点から日本社会を見つめ直す重要な機会となることを願っています。
監督のコメント
監督のベン・ブラウン氏と柳本千晶氏は、この作品を日本の観客に届けることに強い感謝の意を表しています。「この映画は、日本人の皆さんの理解と協力があって初めて実現できたものです。多くの方に劇場で観てもらえることを心から願っています」と述べています。
関係者リスト
- - 監督: ベン・ブラウン / 柳本千晶
- - プロデューサー: ベン・ブラウン、柳本千晶、ダン・ブラウン、ジョシュ・ブラウン、リック・ブルックウェル
- - 制作会社: サブマリン・デラックス
- - 原作: デビッド・E・カプラン、アンドリュー・マーシャル
- - 出演者: アンドリュー・マーシャル、江川紹子、デヴィッド・E・カプラン、滝本太郎、上祐史浩
AIM Entertainment Inc.について
AIM Entertainment Inc.は、映画や音楽、ゲームなど幅広いコンテンツを手がけるエンターテインメント会社です。公式ウェブサイト
こちらから詳細をご確認ください。