調査の目的と背景
教育出版の株式会社旺文社は、全国の高等学校におけるICT機器やサービスの導入状況と生成AIの活用実態についての調査を実施しました。この調査は10回目を迎え、547校からの回答を集計しており、過去10年間のデータに基づいて、ICTの活用状況やその変遷を深掘りしています。
調査概要
今調査の目的は、高等学校でのICT機器・サービスの導入状況と生成AIの活用状況を把握し、今後の教育ICTサービスの展開に役立てることです。調査は2025年12月上旬から2026年1月中旬にかけて行われ、2月9日に結果が発表されました。
調査結果の主なポイント
1.
生徒用ICT端末配備の現状
生徒用ICT端末の配備は約95.1%に達し、主流は「タブレット型」です。しかし、端末機種については「学校指定」の割合が減少し、家庭の負担で機種を選ぶケースが増加しています。家庭が端末費用を負担することで、機種の選択肢が拡がることは一方で学校側の管理負担を増やす要因にもなっています。
2.
ICT活用の多様化
教育現場では、ICTの活用が「映像授業」「オンライン授業」「リモート課題配信」など多様な場面で進んでいます。特に生成AI技術の導入は、ICTならではの価値を再評価させる要因となっています。
3.
生成AIの急速な活用進展
生成AIに関する調査では、校務における活用が大幅に増加しました。特に「授業や生徒指導」に関連する業務での活用が進み、「まあまあ活用できている」との回答が多く見られます。今後、この技術の利用がさらに一般化するか注目されます。
ICT環境の課題と今後の展望
しかし、調査の結果からは、安定したネットワーク環境や生徒の情報モラルの向上といった課題も浮き彫りになっています。特に生成AIの活用にはルール設定や教育が不可欠です。旺文社は、これまでの調査結果を基に、今後も高等学校でのICT環境支援やサービス提供の向上に貢献していく意向を示しています。
総括
教育現場でのICT環境は、確実に整備が進んでいるものの、新たに生成AIという要素が加わることでその活用方法に変革が求められています。今後の教育ICTの発展には、より一層の取り組みが必要とされるでしょう。