辻堂ゆめの20作目『君といた日の続き』が感動ミステリーとして文庫化！

辻堂ゆめが贈る感動のミステリー『君といた日の続き』

待望の文庫化が決定した辻堂ゆめの20作目となる『君といた日の続き』が、2025年7月29日に新潮文庫から発売される。本作は、デビュー10周年を迎えた著者による特別な一作であり、感動的なミステリーとして注目を集めている。

ひと夏の奇妙な出会い

物語は、長い梅雨のある日、突然現れた少女との出会いから開始される。ずぶ濡れで記憶を失った「ちぃ子」と名乗るその少女は、なんと1980年代からタイムスリップしてきたという設定だ。自らの正体を知ることなく、二人の間には不思議な絆が育まれていく。

彼女がなぜ現れ、自らが何を抱えているのか、父親と少女という異色の組み合わせが描く情景は、読者にとって新たな感動をもたらす。主人公である父親は、亡き娘を思いながら、両親を知らない少女との「夏休み」を通じて彼女の正体を探り、時空を超えた愛の物語を紡いでいく。

伏線回収の感動

この物語の魅力は、何と言っても巧妙に配置された伏線だ。展開が進むにつれ、次第に明らかにされる真実は、読者を驚かせ、そして感動の涙を誘う。あの時の言葉や出来事が、結末の瞬間に一気に結びつく瞬間は、まさに言葉では表せない感動をもたらすだろう。

「パパ、だいすきだよ。」という一言が語る深い愛情と、伏線回収の巧妙さが組み合わさることで、全ての要素が収束して感動を生む。この夏、心に響くミステリーを求めるすべての人へ、本作は絶対に外せない一冊になるだろう。