新刊『なぜあの会社は、時代の変化に強いのか?』の魅力
本日、株式会社クロスメディア・パブリッシングより新たに、ビジネス書『なぜあの会社は、時代の変化に強いのか? 生き残る企業が持っている「変革の遺伝子」』が発売されました。この書籍は、400社以上の企業変革に携わった著者、大池 拓氏が、企業が持つべき持続的な変革を可能にする「変革の遺伝子」について解説しています。
企業が持つ「変革の遺伝子」とは?
企業における変革活動が失敗する背景には、しばしば一過性で終わってしまうことがあります。本書では、変革を実現するための意志やスキル、人材を「変革の遺伝子」と呼び、これらが組織内に根付くことで持続的な変化が可能になるとしています。
著者は実際に多くの企業を見てきた中で、変革に取り組んでいるにもかかわらず、実行に移せていない企業が多いことを指摘。そして、変革の核心にある「巻き込み不足」が最大の障害であることを明らかにしました。経営陣から一般社員まで、すべての社員が自発的に行動し、変化を受け入れる組織づくりの方法が「変革の公式」として体系化されています。
変革に対する脆弱な考え方
多くの日本企業は、危機的な状況下においてのみ変革しようとする傾向があります。しかし、著者はこれを「脆弱な考え方」と指摘し、真正に強い企業は、業績が好調であっても新たな変革を求め続ける文化を築く必要性を説いています。書籍では、現状維持が衰退に繋がることを前提に、変革が当たり前となる組織文化の形成方法が詳しく紹介されています。
次世代リーダーの育成
変革活動を定着させる上でとても重要なのが次世代リーダーの育成です。初代の次世代リーダーをどのように育成するかが、変革活動の継続性やカルチャー浸透に大きく影響します。成功した事例に共通するのは、従来の手法や慣習を変えることに取り組んできた点です。
著者は、変革活動が失敗する企業には共通する「6つの要因」があると分析。具体的には、危機意識の欠如、関係者の諦め、活動オーナーの交代、現場の意見を過度に信じ込むこと、顧客志向の欠如、そして変革の方法が不明瞭といった問題が挙げられています。これに対する具体的な対策も講じられています。さらに、日本特有の社長の定期的な交代が変革を阻害している理由も探求されているのです。
誰に向けているのか
この本は、変革の必要性を感じている経営者、過去の変革で躓いてしまった管理職、組織文化の変革に長年関わっている人々、そして持続的成長を目指す企業の意思決定者にとって必読です。
構成と著者情報
本書は、以下の4章から構成されています。
- - 第1章 変革を起こす
- - 第2章 Q ――変革活動のQualityを高める
- - 第3章 A ――組織のAcceptanceを得る
- - 第4章 E ――変革のEffectivenessを生み出し続ける
著者の大池 拓氏は、株式会社ジェネックスパートナーズの代表取締役社長であり、数多くの企業改革を手掛けてきた実績を誇っています。ライフサイエンスから金融、製造業、サービス業に至る幅広い分野で、組織改革や事業戦略の推進を行ってきました。
この新刊を通じて、企業変革に対する理解と実行を深め、多くの企業が持続的な成長を遂げられることを期待しています。