村井良大が贈る一人芝居『ザ・ポルターガイスト』
昨年、コロナ禍の影響で上演が中止となったフィリップ・リドリーの『ザ・ポルターガイスト』が、新キャストの村井良大を迎えついに再始動します。この作品は、村井が挑む初の本格的一人芝居であり、観客を魅了する新たな試みに期待が高まります。
一人で11人を演じる村井良大
村井良大は、これまでミュージカルや様々な舞台で活躍し、さらにテレビドラマや映画でも多才な才能を発揮してきました。今回、一人芝居に取り組むにあたり、彼は大きな挑戦を迎えています。一人の俳優が多様なキャラクターを演じ分け、サーシャという主人公を中心に彼の周りの人々との複雑な関係や心の葛藤を描き出します。
この作品は、主人公サーシャが過去の出来事から逃れられず、どう向き合うかを問う物語です。村井は、「この仕事を始めて約20年。『ザ・ポルターガイスト』は僕の芝居の総決算のように感じている」と語り、役作りに対する並々ならぬ情熱を表しています。彼の演技に注目しながら、その成長を体感できるでしょう。
物語の核となる人間ドラマ
『ザ・ポルターガイスト』では、若き画家サーシャが姪の誕生日を迎える中で、家族や過去の人々との再会を通じて心の揺れを経験します。彼の記憶や感情が交錯する切ない瞬間は、観客にも共感を呼び起こすことでしょう。サーシャが過去の栄光と現在の孤独を直視する姿は、同時に私たち自身の姿を映し出すかもしれません。
希望の光と共に描かれる未来
フィリップ・リドリーの作品は、独特の残酷さと美しさを兼ね備えていますが、『ザ・ポルターガイスト』では特に、葛藤の果てに待っている希望の光が描かれています。『シニカルでユーモラスな物語』と評されるこの作品には、痛みと希望、さらには再生の可能性が隠されています。
上演詳細
本作は、2025年9月14日から21日まで、下北沢の本多劇場で上演されます。全席指定のチケットは、一般6,800円、U25の若者には3,000円の特別価格も用意されています。前売開始は、2025年7月19日からということで、早めのチケット購入をお勧めします。演出家の村井雄とのタッグで、村井良大の魅力が存分に引き出されるこの作品を、ぜひ劇場でご覧になってください。
まとめ
村井良大が手掛ける一人芝居『ザ・ポルターガイスト』は、彼の演技力が光る作品であり、観客に深い体験をもたらすことでしょう。フィリップ・リドリーの独特な世界観と共に、彼がどのように物語を紡いでいくのか、一緒に見届けましょう。