映画『蒙古馬を殺す』が大阪アジアン映画祭で特別上映決定
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が手掛ける映画『蒙古馬を殺す(To Kill a Mongolian Horse)』が、2025年3月14日から23日まで開催される「第20回大阪アジアン映画祭」にて特別上映されることが決定しました。この映画は、すでに釜山国際映画祭でVIPO Film Awardを受賞した作品で、来る3月17日と23日の二日間にわたりテアトル梅田で上映されます。
上映スケジュールと監督来日
映画は以下の日程で上映されます:
- - 3月17日(月)9:45〜
- - 3月23日(日)17:50〜(この日の上映後には、チアン・シャオシュエン監督が来日しQ&Aセッションを行う予定です)
チケットはオンラインで購入可能で、映画ファンはこの貴重な機会をお見逃しなく!
作品概要
『蒙古馬を殺す』は、2024年制作で98分のランタイムを誇ります。モンゴル語と中国語で開発されたこの作品は、マレーシア、香港、アメリカ、韓国、日本、タイの共同製作により生まれました。主演はサイナ、ウンドス、チルムグ、トンガラグ、チナルトの5名で、監督はチアン・シャオシュエン氏が務めています。この作品は、モンゴルと中国の草原で生活する者の姿を描写した実写映画です。
あらすじ
物語は冬の草原で、元騎手のサイナが文化パフォーマーに転身し、昼間は牧場の手入れをし、夜は馬上芸を披露するという日常から始まります。しかし、彼の生活は次第に困窮に追い込まれていき、ショーの華やかさとは裏腹に現実との葛藤に苦しむことになります。サイナは、演じる騎兵の姿と自身の牧夫としての厳しい生活との間に強いギャップを感じながら、彼の物語が展開します。
監督の視点
この映画は、内モンゴル出身のチアン・シャオシュエン監督が、自身の友人であるサイナの実話にインスパイアされて制作したものです。「馬術ショーの超男性的な雰囲気には驚かされ、民族のアイデンティティが表現されていることに心惹かれました。」と語る監督は、この作品を通じてモンゴルの文化や人々の意義ある生活を描き出そうとしています。
受賞歴
『蒙古馬を殺す』は、すでにベネチア国際映画祭2024でオーサーズ・アンダー40賞の監督・脚本賞を受賞した実績があります。この他にも、釜山国際映画祭やアルゼンチンのマル・デル・プラダなど、数々の国際映画祭で上映されており、その完成度が確認されています。
この映画を観ることで、観客はモンゴルの地域社会の変化を間近に感じることができるでしょう。特に、草原から都市へ移り住むモンゴル族の人々の現実に思いを馳せる機会を提供しています。私は、映画を通して観客がその深いメッセージを感じ取ってほしいと思っています。
VIPO Awardについて
VIPO(ヴィーポ)は、日本との国際共同製作を目指し、海外プロデューサーや監督の発掘・支援を行っています。この受賞は、VIPOの支援によるもので、映画産業における新しい才能の育成に貢献しています。日本と海外の橋渡し役として、今後も多くの優れた作品の誕生を期待したいものです。
是非映画を観に、劇場へ足を運んでください。サイナの物語と監督の想いを感じられる貴重なチャンスです。