新刊情報!3歳からの科学絵本『くだもののはななんのはな?』
このたび新しく発売された、かがくすっシリーズの最新作『くだもののはななんのはな?』は、3歳以上の子どもたちを対象にした楽しい科学絵本です。著者は宮崎祥子さんが構成・文を手掛け、網野文絵さんが写真を担当しています。この絵本では、子どもたちが興味を持ちやすいように、クイズ形式でくだものの花について学ぶことができます。
クイズ形式の楽しみ
この絵本の最大の特徴は、クイズが盛り込まれている点です。それぞれのページには、実際のくだものの花が美しい写真で紹介され、読者はその花が何のくだものの花であるかを考える楽しさがあります。ちいさなきいろい花が集まり、「なんの花?」と子どもたちに問いかけるスタイルは、リズミカルで読み聞かせにも最適です。
半年の努力の結晶
写真は、農業カメラマンである網野文絵さんが、群馬や埼玉など関東の農家の協力を得て撮影されています。まつぼっくりのような花や時計の形をした花など、実際に見かけることが少ない珍しい花も数多く収められており、約20種類のくだものの花が登場します。各花の特徴や美しさを楽しむだけでなく、どんなくだものがその花から育つのかを推測することで、自然への興味を育てます。
もらえる知識と観察
ページが進むにつれて、お花の姿が似ていることに気づく読者も多いでしょう。しかし、同じような花から育つのは全く異なるくだものであることを教えてくれます。この絵本を通して、子どもたちは知識を得るだけでなく、観察力を養うこともできます。奥付には具体的な撮影場所が記載されているため、地域の農産物に興味を持たせる良いきっかけにもなるでしょう。
作者について
著者の宮崎祥子さんは茨城県水戸市出身で、子どもたちが読むものや遊ぶものを主なテーマに活動するライターです。好きなくだものはスイカということで、彼女自身も楽しむ気持ちを大切にしながら執筆活動を行っています。
一方の網野文絵さんは山梨県甲州市出身の農業カメラマンで、幼い頃は野菜が苦手でした。しかし、農家と話すうちに作物が育つ様子を見ることが楽しくなり、野菜やくだものの新たな魅力を伝えることをライフワークにしています。彼女自身が好きなくだものは桃です。
ロングセラーの予感
『くだもののはななんのはな?』は、目指すべき知識を楽しみながら学べる貴重な絵本です。今後、子どもたちだけでなく、大人たちにも新たな発見をもたらす一冊になることでしょう。たくさんの刺激と楽しさを与えてくれるこの絵本、ぜひ手に取ってみてください。
また、同じシリーズから好評を博している『やさいのはななんのはな?』も要チェックです。子どもたちとの共有の時間をもっと豊かにしてくれることでしょう。