昭和の手仕事を再発見
日本の美を支えてきた手作業の世界を切り取った、伝説的な雑誌『民芸手帖』の魅力が再び注目されています。この度、グラフィック社から新刊『民芸手帖の時代 白崎俊次が写した手仕事の記録1958-1982 東日本編』が2026年3月に発売されることが決定しました。
『民芸手帖』の歴史
昭和33年に創刊された『民芸手帖』は、日本の民芸運動を支える重要な機関誌として知られています。編集者の白崎俊次は、25年間にわたり日本各地の産地を訪れ、職人や彼らの暮らしを記録しました。このストーリーが収められた本書には、彼が遺した約6万点のネガから厳選した作品が収録されています。
特別な視点での写真
白崎が捉えた作品は、ただの風景や製品の記録ではありません。彼の写真は、日本の陶磁、染織、木漆工、和紙などの制作現場を映し出し、その背後にある人々の情熱と暮らしを感じさせます。歴史の波に押し流されて失われつつあった美しい日常が、いま見事に蘇ります。
収められた内容
本書の目次を見てみると、さまざまな手仕事のカテゴリーが網羅されています。具体的には、編組、木漆工、織物・染物、陶磁、鋳物・鍛冶、人形・玩具など、多岐にわたります。また、著名な民芸の人々、柳宗悦や河井寛次郎、濱田庄司などの紹介も収録されており、民芸運動の広がりが実感できます。
民藝運動とその意義
民藝運動は、日本の食文化や生活様式に根ざした美を追求するものであり、その中で『民芸手帖』の役割は決して小さくありませんでした。この雑誌は、単なる趣味的な収集から離れ、作り手の現状を理解し、目で見ることを通じて美を学ぶ場所を提供しました。
書籍情報
本書は、320ページにわたり、民藝の魅力をたっぷりと伝えています。定価は4,180円(税込)で、2026年3月に発売予定です。これを通じて、昭和の手仕事の素晴らしさを再認識する機会となるでしょう。
まとめ
時代が進む中で私たちの暮らしは変化し続けていますが、変わらないものもあります。それは、手によって作られる美や温もり。『民芸手帖の時代』は、忘れ去られてしまった昭和の価値を再び呼び覚ます一冊です。この特別な書籍を手に取ることで、過去と現在が繋がる感動的な体験をすることができるでしょう。私たちの手元に残る美は、決して色褪せることはありません。