イギリスで大躍進するDWTシリーズ作品と今秋の注目作『リア王』

DISCOVER WORLD THEATREシリーズの大躍進

株式会社東急文化村が手掛ける「DISCOVER WORLD THEATREシリーズ（DWT）」は、国際的な才能を呼び、革新的な視点で演劇を展開するプロジェクトです。この取り組みは2016年秋に始まり、多くの観客を魅了してきました。

注目の2作品がイギリスで上演

特に注目すべきは、2021年に日本初演されたジョナサン・マンビィ演出の『ウェンディ＆ピーターパン』です。本作は、愛と喪失、そして海賊の物語を描きながら、家族や子どもたちが一緒に楽しむための舞台として多くの観客を楽しませました。この作品が、今秋にイギリス・バービカンシアターで再演されることが決まり、日英のクリエイターが集まるスペクタクルな舞台が期待されております。

また、フィリップ・ブリーンによる『アンナ・カレーニナ』も、既にイギリスで高い評価を受けました。作品は日本公演の根底を引き継ぎ、現地の俳優陣と日本のミュージシャンたちが共演することで国際的な感動を創出しています。特に、主演のナタリー・ドーマーの圧倒的な存在感が評判となり、多くのメディアから称賛を得ました。これは、演目に深い感情を吹き込む素晴らしい作品として再構築されています。

秋には『リア王』が上演予定

そして今秋、DWTシリーズの新作としてフィリップ・ブリーンが演出する『リア王』も控えています。このシェイクスピアの名作は、新しい視点での解釈が期待されており、特にブリーン監督の独自の台本によって、古典が現代に響く新たな形で甦ります。大竹しのぶが初となる男性役に挑戦し、リアの長女ゴネリル役には宮沢りえなどの豪華キャストが名を連ねます。

このように、DWTシリーズは日本の演劇シーンを活性化し、国際的な舞台芸術における新たな風を吹き込んでいます。観客と共鳴し合う作品が多数誕生し続ける中、今後の展開にもぜひ目を光らせていきましょう。今秋の「リア王」、そしてイギリスでのDWTの活躍に期待が高まるばかりです。

【公演概要】