プロ野球観戦時のSNS利用実態調査から見える新ルールの影響とは？

近年のプロ野球観戦は、テレビ視聴からさらなる進化を遂げています。JCOM株式会社が行った調査によると、2025年にはプロ野球観戦時の写真や動画のSNS投稿に関する新ルールが施行されることが注目されています。本記事では、最新の調査結果をもとに、プロ野球観戦の視聴スタイルとSNS利用実態について詳しく見ていきましょう。

調査概要

調査は2025年3月11日から13日の期間に実施され、対象は週1回以上スポーツ観戦を行う20代から60代の男女331名です。この調査では、プロ野球チームを応援する方々のSNS利用状況や観戦スタイルに関する詳細なデータが集められました。調査結果には、映像視聴におけるデバイスの使用状況や、SNS投稿に関する新ルールの理解度などが含まれています。

映像視聴スタイルの変化

調査によると、プロ野球観戦時の映像視聴において「テレビ」を使用する割合は80.4%に達しています。さらに、約4割の参加者はテレビと他のデバイスを併用して観戦していることがわかりました。このことから、テレビ視聴が依然として強固な支持を得ている一方で、スマートフォンやタブレットといった新しいデバイスが普及していることも明らかになりました。

また、時間帯に関する調査では、「リアルタイム」で視聴する人が78.2%を占め、試合が行われている時間に観戦する習慣が根強いことが伺えます。テレビ離れが進むなかで、プロ野球のリアルタイム視聴は依然として高い人気を誇っているのです。

SNS投稿に関する新ルールへの理解

2025年2月に導入される新ルールについては、約60%の参加者が理解している一方で、約4割は不十分だと感じていることが明らかになりました。このルールは、試合中に観客が撮影した写真や動画を特定の友人や家族以外に共有することを禁止する内容です。新ルールの理解が進まないと、観戦時の楽しみ方に影響を及ぼす可能性があるため、今後の啓発活動が重要だと言えるでしょう。

SNS利用の動機

調査では、SNSでプロ野球関連の写真や動画を閲覧した理由として、トップ3には「試合のポイントをハイライト的に見られるから」、「映像に映らない試合の動きが見られるから」、「リアルタイムに情報が得られるから」が挙げられています。これからもSNSは、観戦者にとって試合を楽しむための重要なツールとして位置づけられています。

また、SNS投稿の動機としては1位が「個人的な観戦記録、備忘録として」で31.8%、2位が「野球観戦の面白さ、楽しさを伝えたいから」で24.1%、3位が「球場の雰囲気、盛り上がりを共有したいから」で23.2%という結果になりました。これらの理由からも、観戦者同士の情報交換や交流が一層促進されていることが窺えます。

まとめ

JCOMの調査から見えてきたのは、プロ野球観戦のスタイルがテレビ視聴に根強く、SNSが観戦体験を豊かにするツールとして利用されているという現状です。しかし、新ルールの理解度には課題が残り、ルールの周知や浸透が今後の大きなポイントになりそうです。2025年シーズン以降も、プロ野球観戦を楽しむための環境が充実していくことに期待が高まります。

J:COMも2025年シーズンの公式戦全試合を生中継し、多様なデバイスでの視聴が可能です。今後とも、プロ野球好きの皆様には新たな発見と感動を提供していくことでしょう。