新たな仏像鑑賞の視点を知る！『サライ』最新号の魅力

新たな仏像観賞の視点を提供する『サライ』最新号

大人のための文化・教養誌『サライ』が、2025年7月9日に最新号を発行しました。この号では、仏像鑑賞において新たな視点を提供する特集が掲載されています。「時代の祈り」「仏師と流派」「素材と技法」の三つの視点から、100体を超える美しき仏像の魅力に迫ります。

時代の祈りから見る仏像の変遷

仏像は、古代から現代まで多様な変遷を遂げています。かつて、仏教が日本に伝わった際には、仏像は異国の神として受け入れられました。しかし、時が経つにつれ、その役割は変わっていきました。奈良時代には国家を鎮護する象徴として、平安時代の前期には人々の願いを叶える存在として、また後期には来世へ導く者としての位置づけを持つようになります。これにより、仏像の形状や佇まいも変化していったのです。『サライ』は、こうした歴史的背景を詳しく解説し、仏像の美を多角的に楽しむことが可能です。

仏師と流派の歴史

仏像制作の歴史は、仏師の活動に密接に関わっています。日本の仏師の起源は飛鳥時代にさかのぼり、渡来系の鞍作止利（くらつくりのとり）から始まります。奈良時代から平安時代前期にかけて、仏師は官寺に所属する公務員的な役割を果たしましたが、平安時代後期には独立した工房を持つことが増え、特に定朝という仏師は、新たに「和様」というスタイルを確立しました。このような仏師の活動によって、日本の仏像文化は発展を遂げたのです。『サライ』では、こうした仏師の歴史や技術を掘り下げることで、読者にさらに深い理解を促しています。

素材と技法の多様性

仏像の魅力は、その素材と技法にも表れています。金銅、漆、木、石、土など、仏像はさまざまな素材で制作されています。それぞれの素材には独自の特性があり、それに応じた技法が用いられます。例えば、土を捏ねての塑像、漆を活かした乾漆像、木材の特性を生かした一木造りなど、多様な表現方法が存在します。彫刻家の籔内佐斗司氏が語る技法解説は、それぞれの素材による仏像の魅力を引き出しており、読者に新たな発見をもたらします。

特集：涼味「そうめん」

また、この号には文化特集として、夏の風物詩「そうめん」についても触れられています。奈良時代に中国から伝わり、平安時代には貴族の間で貴重な贈り物として楽しまれたそうめん。その歴史と文化を振り返りながら、家庭で簡単にできるアレンジレシピや、名産地の紹介も行われています。今や庶民的な食文化となったそうめんの魅力を、アプローチの仕方を変えて楽しむための提案も豊富です。

インタビュー：新宮晋さん

さらに、著名な造形作家・新宮晋さんへのインタビューも特別掲載されています。自然の力で動く彫刻を手掛ける新宮さんは、独自の視点から創造力を育む重要性について説いています。地球の意味を探求する彼の作品は、多くの人にインスピレーションを与えています。

このように、『サライ』2025年8月号は、仏像に関する新たな洞察や文化の深みを感じられる号となっています。また、特別価格1100円（税込）での購入が可能です。仏像の美と文化を通じて、あなたの心を豊かにする一冊となること間違いありません。詳細は公式サイトやSNSをチェックしてみてください。