梅雨に楽器が直面する湿気トラブルとは?
梅雨の季節は思わぬトラブルをもたらします。その一つが楽器の湿気問題です。島村楽器株式会社が行った調査では、楽器を扱う従業員からの意見を集め、特に湿気の影響を受けやすい楽器が明らかになりました。以下に、調査結果を基にしたランキングを紹介します。
湿気に要注意の楽器ランキング
バンド系楽器部門
1.
アコースティックギター
- 湿気の影響を直に受けやすい木製楽器です。湿気を吸収すると、ボディが変形し、弦高が高くなる原因に。メンテナンスの必要性が高まります。
2.
クラシックギター
- 接着部が剝がれやすく、修理が難しいため、特に注意が必要とされています。
3.
ウクレレ
- 小さな見た目ながらも、湿気による変形や弾き心地への影響が懸念されています。
クラシック系楽器部門
1.
アコースティックピアノ
- 湿度変化に非常に敏感で、音質や調律に影響を及ぼすため、管理が必要です。
2.
ヴァイオリン
- 湿気の影響で変形するリスクがあり、演奏性にも影響します。
3.
クラリネット
- 湿度による膨張が割れの原因となりうるため、細心の注意が求められます。
湿気トラブルを防ぐための対策
楽器の適切な湿度管理は、40〜60%が理想と言われています。湿度計や湿度調整剤を使用して、楽器本体やその周辺の湿度を把握することが重要です。島村楽器の従業員が推奨する対策や商品をご紹介します。
ギター編
ギターケースに置くだけで湿度を調整。水分を適度に吸収・放出することで、プレイヤーが求める理想的な環境を提供します。
ウクレレ編
指板&弦の保護だけでなく、ケース内の湿度管理も行えるシリカクリン®を採用した商品です。
アコースティックピアノ編
加湿と除湿を両立した製品で、内部を最適に保つ役割があります。
ヴァイオリン編
高性能の吸水高分子を使用したシートで、楽器ケース内の湿度を一定に保ち続けます。
クラリネット編
クリーニング後も再利用可能で、湿度調整も行える便利なシートです。
楽器ケアで心地よい音楽ライフを
日本の梅雨は、楽器にとって厄介な時期です。しかし、適切なケアを行うことで、湿気から楽器を守ることができます。梅雨シーズンには、楽器の状態をしっかりチェックし、必要な対策を講じることで、音楽を楽しむ環境を整えていきましょう。大切な楽器が長持ちするためにも、今すぐ始めてみてください!
島村楽器株式会社について
『音楽の楽しさを提供し、音楽を楽しむ人を一人でも多く創る』という理念のもと、全国に181の店舗を展開する島村楽器。さまざまなジャンルの楽器を取り扱い、演奏支援や音楽教室も運営しています。楽器のケアやトラブルに関しての知識が豊富なスタッフが揃い、親切に対応してくれます。今後も楽器や音楽に関する情報をお届けしていきます!