原田久仁信さんの逝去を受けて、作品愛好者からの追悼が続々

原田久仁信氏の逝去を悼む

2023年5月7日、漫画界を代表する著名な漫画家・原田久仁信さんが心筋梗塞により73歳で逝去されました。彼の訃報が5月17日に報じられると、SNSや各メディアでは多くのファンや関係者から追悼の言葉が寄せられ、原田さんが築き上げた偉大な功績が改めて称えられる事となりました。

原田久仁信さんは、『プロレススーパースター列伝』（原作・梶原一騎）を1980年から連載し、プロレス漫画の第一人者となりました。その作品は多くのファンに支持され、シリーズは『週刊少年サンデー』の看板作品として君臨しました。原田さんの表現力やストーリーテリングは格闘技の魅力を余すところなく伝え、多くの読者の心を掴んできたのです。

遺作の重版決定

逝去のニュースを受け、原田さんの遺作となる『プロレススーパースター列伝　秘録』が、2024年11月22日に緊急重版されることが決定しました。この書籍は、彼の深い愛情と情熱が詰まった作品であり、多くのプロレスファンにとって特別な存在となることでしょう。原田さんが現世に遺したこの作品が、ファンの皆様に愛され続けることを願います。

原田久仁信さんは、1951年に福岡県で生まれました。高校を卒業後、東京に上京し就職を試みるものの、わずか1年で辞めて漫画家を志しました。1977年には『ビッグ・ウェーブ』で第1回小学館新人コミック大賞に入選し、以降は『増刊少年サンデー』でデビュー。その後、1980年からは、再び梶原一騎とのコラボレーションで『プロレススーパースター列伝』の連載を始め、以降もプロレスの世界を中心に数多くの作品を創り出しました。

彼の代表作には、『劇画プロレス地獄変』や『KIMURA』などがあり、特に後者は原作が増田俊也氏であり、彼の独自の視点で描かれたプロレスの内情が話題を呼びました。原田さんの作品は、ただのエンターテインメントに留まらず、格闘技の迫力や選手たちの人間ドラマを描写することで、読み手に深い感動を与え続けています。

追悼の声と今後の影響

原田たちの漫画は、プロレスのファンのみならず、広く読者層に受け入れられることとなりました。彼の存在は、後の漫画家たちに多大な影響を及ぼし、そのスタイルは今なお多くの作品に受け継がれています。プロレストレーナーや選手たちからも敬愛され、彼の作品はプロレス文化の一部として根付いています。

彼と長年仕事を共にしたライターの欠端大林さんによる追悼記事も公開されており、彼の思い出や原田さんの影響を語っています。原田久仁信さんの死を悼む声が多く寄せられる一方で、彼の作品は生き続けており、これからも多くの読者たちに愛され続けることでしょう。彼の遺した作品たちが、今もなお新たなファンを生むことを期待したいと思います。