30〜40代のIP消費が急増、年間平均6万円を超える傾向に迫る調査結果

30〜40代のIP消費動向に関する調査結果

株式会社Mintoが2025年に実施した調査結果によると、30〜40代の消費者がIP（インテレクチュアルプロパティ）に対して高い関心と消費力を示していることが明らかになりました。

概要

調査は2025年1月10日から15日までの間に、15歳から69歳の消費者1,364名を対象に行われました。消費意向についての設問が25問含まれており、平均的な回答時間は約10分程度です。

30〜40代のIP消費傾向

この世代におけるIPへの好意度は94%に達し、特にマンガやアニメ、キャラクターといったコンテンツに対する支持が強いことが特徴です。さらに年間のIP消費額が約6万円に達し、これは他の世代の1.5倍から2倍にもなることが分かりました。

購入動機の分解

IPとの関わり方には、消費者の特性に基づいて「投資型」と「娯楽型」の2つに分かれます。「投資型」は好きなキャラクターやコンテンツにお金をかけることを重視し、特定のアイテムへの「推し」や「応援」が強く影響します。一方、「娯楽型」はコンテンツの楽しさや面白さを優先し、比較的軽い気持ちでの購入が多いです。

また、IPファンを「博愛型」と「偏愛型」の2つに分けることも重要です。博愛型は広く多くの人に支持されるインフルエンサー的存在を好み、偏愛型はコアなコミュニティに特に熱心な支持を集めるキャラクターを選びます。このような特性に応じて、企業はキャラクターの選定やキャンペーンの計画を練る必要があります。

30代の消費力

30〜40代について、特に注目すべきは30代の消費額です。30代は他の年代と比べて最も多くのIP関連商品を購入している層で、経済的な余裕が生まれる中で、趣味や嗜好品に支出を回す傾向が強いです。

支出背景と特徴

・可処分所得の増加：30代は収入が増え、家計が安定してきます。そのため、可処分所得の中から趣味や嗜好品にお金をかけることが可能になります。
・家庭環境の影響：40代に入ると教育費などの支出が増えるため、30代は相対的に支出が少ない傾向があります。また、自分自身の消費だけでなく、子供のために使う機会も多く、支出意欲が高まります。

性別と婚姻状況による分析

さらなる分析で、30〜40代の中でも、最も高いIP消費意欲を持っているのは既婚男性であることが判明しました。既婚男性は家庭を持つことで消費に慎重になる傾向があり、実際の消費額は理想に対して低くることがありますが、それでも彼らの消費意欲は高いです。
女性については、既婚女性は家計の都合から節約を進める傾向があり、自身の消費は控えめになりがちです。

総括

30〜40代のIP消費は、今後も継続して注目されるトピックです。消費傾向や好きなキャラクターの選定は、企業やブランドがターゲットを選定する際に重要な要素となります。

さらに詳細な調査結果やIPコラボに関する見解は、こちらで確認できます。タレントやブランドがこの世代にアプローチする際、重要な参考資料となるでしょう。