手作りにこだわった冒険活劇『ヤマトタケル-白鳥伝説-』11月先行公開

手作りにこだわった冒険活劇『ヤマトタケル-白鳥伝説-』

愛、知恵、勇気をテーマにした人形冒険活劇『ヤマトタケル-白鳥伝説-』が11月14日にあべのアポロシネマで先行公開されます。この作品は、日本の伝説の英雄ヤマトタケルを主人公に、彼が大和朝廷の命に従い、日本列島を巡る冒険を描いています。ヤマトタケルは勝利の後、白鳥に姿を変えて天に帰ったという伝説に基づく物語です。

この映画の大きな特徴は、AIやCGが主流となる今、敢えてアナログの手法にこだわった点です。1948年に設立された人形劇団クラルテが中心となり、1年半の歳月をかけて、主人公ヤマトタケルや他のキャラクターたちの人形を手作りで制作しました。全ての彫刻や衣装、装飾、小道具、舞台セットに至るまで、廃材や発泡スチロールを用いて温かみのある世界が表現されています。

豪華なキャスト

映画には豪華な声優陣が参加しています。ヤマトタケルの声を担当するのは、アニメ「ポケットモンスター」シリーズのサトシ役で知られる松本梨香さんです。彼女はその歌声でも知られており、『めざせポケモンマスター』ではダブルミリオンも達成しています。また、ヤマトタケルの妃・オトタチバナは、近年注目を集めている仁村紗和さんが演じ、他にもケンドーコバヤシ、大和田獏、あめくみちこ、酒井敏也、桝田幸希、坂本頼光など、豪華なメンバーが揃っています。

監督のこだわり

本作の監督である岡田有甲さんは、これまでに映画やCMなど多くの映像作品に携わった実力派で、特にアクション映画「TRAVERSEトラバース」で注目を集めました。彼は、地元の羽曳野に伝わるヤマトタケルの白鳥伝説を基に「子どもが喜ぶ映画を作りたい」という思いから、本作を企画しました。

人形の制作や操演を手掛けたクラルテは、77年の歴史を持つ日本を代表する人形劇団です。彼らの技術と情熱が詰まった人形が、物語に新たな命を吹き込んでいます。

新たな出演者たち

さらに、リアルな演技を加えるために、オーディションで選ばれた関西出身の若手俳優たちも重要な役割を果たしています。木村亜有夢さん、村上蘭さん、中西晴哉さんといった彼らが実写パートを演じつつ、声優としても参加し、全体の物語に色を添えています。

手作りの温もりと、愛と知恵と勇気のメッセージが詰まったこの作品は、幅広い世代の観客に楽しんでもらえることでしょう。世界遺産の『百舌鳥古市古墳群』のある大阪から、全世界に向けて今後の活躍が期待されています。ぜひ手作りの魅力と、歴史を感じる冒険の旅へとお越しください！