同姓同名運動 – 世界を目指す挑戦
6歳から82歳まで、まさに世代を超えた男たちが集結し、同姓同名の絆を再確認する試み、その名も「タナカヒロカズ運動」。日本各地から、同じ名前を持つ仲間が年賀はがきや尋ね人広告を通じて集まり、目指すは世界の頂点。この異色の実話ドキュメント『全員タナカヒロカズ』が、2023年7月16日に新潮社より発売となります。
奇想天外な旅が始まる
この書籍は、デジタル時代におけるアナログなつながりを問いかけ、まるで小説のような珍道中を追体験させてくれます。無謀な挑戦の舞台裏には、米国のスターやセルビアの伏兵など、予想外の障害が待ち構えています。著者の田中宏和さんは、31年の歳月を経てこの物語をまとめ上げ、その内容は「不要不急の知識」を満載。普段あまり考えない名前にまつわる興味深いエピソードが展開されます。
運動の背景と様々な知識
同姓同名運動とは、同じ名前を持つ人々が集まり、絆を深める活動です。日本の同姓同名運動が年賀状から始まったことや、名前が関係して起きた事件、さらにはアメリカに存在する「ジョン・スミス協会」の真実まで、著者は読者に新しい洞察を提供します。また、同じ名前で集まった人々の中でギネス世界記録に挑戦する様子は、驚きと笑いに満ちています。
読者の心を捉えるメッセージ
田中さんはこの書籍を通じて、「同姓同名」とは何かを考えさせられるような内容を目指しました。自分には同じ名前の人がいないと思う人でも、「同姓同名的な」新しい出会いが可能であることを説得力を持って語っています。糸井重里さんがコメントした通り、この書籍は「超マネジメントの教科書である」と言えるでしょう。
感動的な推薦の声
著者の挑戦を称える声も多く、リリー・フランキーさんは「冗談から始まったが、真面目に続けるとこんなことになる」と驚きを隠しません。また養老孟司さんは、幼馴染の田中宏和さんについて親しみを込めてコメントしています。
書籍の出版記念イベント
『全員タナカヒロカズ』の刊行を祝し、7月16日に渋谷でトークイベントを開催します。著者の田中さんが参加するこのイベントは、同姓同名でのつながりを巡る話題や米騒動に関連した特別企画など盛りだくさんです。参加者は会場で直接体験することも、オンラインで参加することも可能。
まとめ
不思議でユニークな同姓同名運動の旅路を描いた『全員タナカヒロカズ』は、名付けることの面白さと、繋がりの素晴らしさを教えてくれる一冊です。世代を超えた絆を踏まえたこの物語は、読者に新たな発見を与えることでしょう。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
田中宏和(たなか・ひろかず)は、1969年生まれのブランドディレクターで、タナカヒロカズ運動の発起人でもあります。様々なメディアで活躍する彼の取り組みからは、これからのつながりの在り方を考えさせられるでしょう。