新たな時代を拓く！COFの可能性が広がる特集号

共有結合性有機骨格(COF)の新たな動向

2025年6月15日に発売される『月刊ファインケミカル2025年6月号』では、共有結合性有機骨格（COF）に関する特集が組まれています。この新たな傾向に注目することで、次世代の多孔質材料の可能性が見えてきます。

COFとは何か？

COFは、金属を使用せず軽元素のみで構成された有機多孔体であり、熱的および化学的に安定した性質を持っています。これにより、活性炭やゼオライト、金属有機フレームワーク（MOF）に依存せず、電気化学デバイスや触媒、ガス分離、エネルギー貯蔵といったさまざまな分野での研究が進んでいます。

特集の内容

本号には、さまざまな研究者や技術者が寄稿しており、以下のようなトピックが掲載されています。
1. COFの新構造の創成
CO2を効率的に分離回収できる新たなCOFの構造について、最新の研究成果が紹介されています。
2. 電気伝導性の制御
ゲスト分子の導入によるCOFの電気伝導性の調整手法が解説されています。
3. COF膜の創製
CO2とCH4の分離に対応するCOF膜の開発が進められていることについても触れられています。
4. 電気二重層キャパシタへの応用
COF由来の機能性炭素材料が電気二重層キャパシタ電極に使用される可能性が考察されています。
5. プロトン伝導性電解質膜の開発
次世代燃料電池向けのプロトン伝導性COFの開発についても、重要な研究成果がまとめられています。
6. ポルフィリンの合成
COFを利用したポルフィリン系有機ナノディスクの合成およびその応用に関する最新情報も紹介されています。
7. 電気化学的合成手法の進展
イミン系COFについての電気化学的合成手法や、その薄膜を電極上に形成する新たな手法についても明らかにされています。