「ピエロと呼ばれた息子」が描く感動の物語
3月30日(日)深夜に放送される特番「がんばろう。がく~30万分の1の運命」は、夢の中で「ピエロ」と呼ばれる少年、濱口賀久くんの家族の物語を追ったドキュメンタリーです。賀久くんは、非常に稀な皮膚疾患・道化師様魚鱗癬を抱えており、その背景には苦悩と希望のストーリーが隠されています。
難病との闘い
魚鱗癬は、全身の皮膚が魚のウロコのように剥がれ落ち、激しいかゆみを伴う先天的な遺伝子疾患です。その罹患率は非常に低く、30万人に1人と推定されています。賀久くんの両親は、彼の病気に対して偏見や誤解に直面しました。特に、見た目による偏見から「虐待しているのでは」といった誤解を生じており、二人はそのことに心を痛めています。
賀久くんの母・結衣さんは、初めて彼を産んだときの驚きをブログに綴っています。「私は、何を産んだの?」という言葉には、彼女の強い思いと葛藤が表れています。
家族の取り組み
この難病と闘う家族は、多くの人に魚鱗癬について理解してもらうため、様々な形で情報を発信してきました。2020年からはCBCテレビの取材を受け、賀久くんの日常や彼の抱える苦悩を映像で伝え続けています。その努力のおかげで、YouTubeチャンネルでは1億7000万回を越える再生数を記録しました。これにより、多くの人々が魚鱗癬についての認識を深めるきっかけとなったのです。
しかし、その影には残念ながらSNS上での誹謗中傷の声も存在します。賀久くんに対する罵詈雑言は多く、最終的には逮捕者まで出る事態になります。彼の家族にとって、理解と支援を広めることは重要ですが、同時に偏見の目にも晒される辛い現実も彼らの前には立ちはだかります。
受賞歴と評価
家族の取材は、2022年に民間放送連盟賞の特別表彰部門や第59回ギャラクシー賞の「フロンティア賞」を受賞し、多くの人々にその存在意義を再認識させました。取材活動を通じて、彼らはさらに多くの人々へメッセージを伝える機会を得ています。
未来への希望
番組「がんばろう。がく~30万分の1の運命」は、賀久くんとその家族が抱える 日常の中での小さな幸せや、彼の成長を追い続ける内容です。彼らの物語は、困難があっても希望を持つことの大切さ、そして周囲の理解を得ることの意義を教えてくれます。「ピエロと呼ばれた息子」の物語から、あなたも勇気をもらえることでしょう。この特集番組を通じて、ぜひ彼らの心の声に耳を傾けてください。
放送は2025年3月30日(日)25時32分から。詳しい情報や予告は、
番組ホームページや
公式YouTubeで確認できます。