徳間文庫5月新刊の注目作を一挙紹介!
株式会社徳間書店は、2025年5月9日(金)に徳間文庫の新刊を発表します。時代小説やミステリ短篇集、サスペンスなど、多彩な作品が揃い、読者の心を捉える内容となっています。今回は、その中から特に注目の作品をいくつか紹介いたします。
山本巧次『角を曲がれば謎がある 大奥様陽だまり事件帖』
カバーイラストは立原圭子が手掛け、780円(税込)という手頃な価格で販売されるこの作品は、江戸時代を舞台にした推理小説です。主人公の嬉代(きよ)は、旗本・羽鳥家の63歳の大奥様。孫娘・那美を連れ、周囲の厄介事を解決していく彼女の機転と洞察力が光ります。本作では、町名主から聞いた、優秀な大工・耕吉の盗難事件に迫り、推理を展開します。人気シリーズ〈八丁堀のおゆう〉の著者が描く待望の新シリーズにも注目です。
村山早紀『風の港』
880円(税込)で手に入る村山早紀の『風の港』は、人生が交差する空港を舞台にした心温まる物語です。夢芽子、亮二、幸子らの旅人たちの思いが交錯し、奇跡が引き起こされる一日が描かれています。空港という特異な場所での人生の旅がどのように描かれるのか、期待が高まります。シリーズ化も決定し、さらなる展開が待たれます。
長岡弘樹『巨鳥の影』
長岡弘樹の新作『巨鳥の影』は902円(税込)で発売され、心の不思議に迫る八篇のミステリー短編集です。犯罪の背後に隠された動物たちをテーマに、緻密なトリックを楽しむことができます。エルナンドという容疑者とともに、事件の真相に迫るストーリーは、読者に刺激的なサスペンスを提供します。
柴田哲孝『生贄(いけにえ)』
異色のサスペンス作品として、柴田哲孝の『生贄』が登場します。歌舞伎町で発生した外国人女性連続殺人事件を描いたこの作品は、刑事と元FBI捜査官のコンビが猟奇的な犯人に挑む物語。サイコスリラーとして、緊張感溢れる展開が待っています。特に20万部を超える前作の成功の影響もあり、期待値が高まっています。
門田泰明『拵屋銀次郎半畳記俠客五』
最後にご紹介するのは、門田泰明の『拵屋銀次郎半畳記俠客五』。今作はシリーズ完結編となり、激しい剣戟と緻密なプロットが特徴です。大坂城に潜入した銀次郎の息を呑む戦いが描かれ、剣戟文学の白眉にふさわしい内容となっています。
まとめ
このように、5月の徳間文庫は様々なジャンルで充実した新作が揃い、読者に新たな文学の世界を提供します。ぜひ書店を訪れて、気になる作品を手に取ってみてください。読書の楽しみが広がる5月刊、見逃せません!