渋谷慶一郎とサー・ウェイン・マクレガーが新たな舞台芸術プロジェクトを始動

音楽の世界に新たな風を吹き込む注目のプロジェクトが始動しました。音楽家の渋谷慶一郎が率いる「アタック・トーキョー株式会社」と、イギリスの振付家サー・ウェイン・マクレガーが手を組み、舞台芸術に新たな可能性を追求します。この国際共同制作は、2027年に世界初演を迎える予定で、既に多くの期待が寄せられています。

壮大なコラボレーション

この新作舞台は、作曲を渋谷慶一郎が担当し、演出・振付はサー・ウェイン・マクレガーが行います。作品は音楽、ダンス、舞台美術、そしてAIや先端技術を融合した総合芸術として創作される予定です。特に、マクレガーのチームである「カンパニー・ウェイン・マクレガー」のダンサーたちと、渋谷が新たに制作するアンドロイド・マリアも出演予定とのことで、これからの創造に向けたワクワク感を感じさせます。

舞台美術は、世界的に評価されている妹島和世が担当します。SANAAの名義で数多くの賞を受賞している妹島氏の才能が、どのようにこの作品に生かされるのか、非常に楽しみです。

初のコラボレーション・パフォーマンス

プロジェクトが具体化する前に、大阪で渋谷と「カンパニー・ウェイン・マクレガー」のダンサー5名による初のコラボレーション・パフォーマンスが行われました。この公演は、共同制作の第一歩として重要な意味を持ち、今後の作品に向けたインスピレーションを与えるものであったといいます。

舞台芸術の未来

2027年の初演に向けて、本格的な準備が進行中ですが、2026年には英国を含む欧州での公演の詳細も発表される予定です。渋谷とマクレガーが織りなすこの新作は、ジャンルや国境を超えた革新的な試みとなり、コンテンポラリーパフォーマンスの未来を切り拓くものとなるでしょう。

記者発表の場で、渋谷慶一郎は「Studio Wayne McGregorとともに新作を創作できることを心から嬉しく思います」と話し、さらに「妹島和世さんとのコラボレーションによってとても楽しみにしています」と期待に胸を膨らませていました。彼はまた、若手クリエイター支援の重要性にも触れ、AIの時代においては若いクリエイターの感性が重要であると述べました。

このプロジェクトは、文化芸術活動基盤強化基金の支援も受けており、日本の若手アーティストたちの参加を促進しています。彼らが持つ新しい視点やアイデアが加わることで、実に多彩な表現が生まれることが期待されます。