こうの史代と奥田英朗の新連載が同時に始動
本日、2025年6月20日に発売された「小説新潮」2025年7月号は、読者にとって喜ばしいニュースをもたらしました。なんと、人気作家・奥田英朗の新作小説『府中某重大事件』の連載が始まると同時に、漫画家・こうの史代の新作『かぐやサン』も登場したのです。この二つの新連載が揃うことで、今号はさらに特別なものとなっています。
奥田英朗の新作小説について
奥田英朗さんと言えば、『オリンピックの身代金』や『罪の轍』など、多数のベストセラーを生み出しました。今回はそれらの業績に続く形で、実際の事件である3億円事件をテーマにした『府中某重大事件』を執筆。この作品は日本犯罪史上最大の未解決事件を題材にして、奥田氏ならではの視点で描かれます。巻末には特別対談も収録されており、川本三郎氏との対話がどのようにひらかれるのかも注目です。
こうの史代の新作も見逃せない
さらに、こうの史代さんが本誌に初登場し、新連載『かぐやサン』を発表。彼女の作品で魅せられた読者には嬉しいニュースです。第1回では、使者のような美しい主人公が地球に降り立つシーンが描かれており、その美しい描写が期待されています。こうの史代のファンならずとも、彼女の独特の世界観を楽しむことができるでしょう。
特集も充実
そのほかにも、「真夏の時代小説」という特集が組まれており、佐藤賢一、武内涼、天羽恵、梶よう子などが短編を寄稿。また、ジェーン・スーさんと上村裕香さんの対談も必見です。親の介護に関する貴重な経験談や、そこから生まれるユーモアについてのトークが展開されます。読者には、心温まるエッセイや深い洞察を提供する内容となっています。
山本周五郎賞も見逃すな
さらに、第38回山本周五郎賞の決定発表も行われ、受賞作や選評が掲載。歴代受賞作家たちの競作も収録され、多様な文学スタイルの競演が楽しめる内容となっています。受賞記念エッセイでは、新川帆立さんが「ホタテカップ開催録」と題して受賞の喜びをつづります。これにより、今年の文学界の動向も俯瞰することができるでしょう。
「小説新潮」2025年7月号は、文学ファンにとって必見の号となっています。定価は1,000円(税込)で、ぜひお手に取ってご覧ください。