新たな視点から見た起業家精神と健康
新刊『アントレプレナーシップと健康』が、フランスの起業家における健康問題に光を当てました。この書籍は、中小企業の経営者が抱える課題を明らかにし、彼らが健全に働くための道筋を提示しています。
減少する健康リスク、増える経営リスク
フランスにおける中小企業は全体の約99%を占め、そのGDPへの貢献は非常に大きいにもかかわらず、起業家に関する研究は未だに不足しています。経営者の健康状態は企業存続に直結しており、重責とストレスから体調を崩すことが、そのまま経営危機に繋がることが多いのです。特に中小企業では、後継者が整備されていないため、経営者が病気になれば致命的なダメージを受けることもあります。
持続可能な経営のための健康観
本書では、健康への配慮がいかに持続可能な経営に寄与するかを詳述しています。起業家は、自身の健康を維持するための対策を講じることが、結果として企業の繁栄に繋がるという視点が強調されています。特に重視されるのは、過重労働やストレスから身を守ることの重要性です。
研究と実務に基づいた情報提供
この書籍は、2017年にフランスで発行された『Santé du Dirigeant 第2版』の日本語版です。その翻訳は、2016年から2018年に掛けて行われた日仏の中小企業経営者の健康に関する比較調査を基にしています。この調査結果を活用し、より日本の読者にとって意義深い内容に再編集されています。
編著者と翻訳者の紹介
オリビエ・トレスは、中小企業経営者の健康問題に特化した研究機関「オブセルバトワール・アマロック」の創設者であり、モンペリエ大学経営学部の教授です。彼は、この分野における研究と啓発活動を通じて、経営者の健康を守ることの重要性を訴えています。
一方、翻訳者の影浦ちひろは、異文化マネジメントや心理社会的リスクに関する専門家で、アマロックにてプロジェクトマネージャーとして活動しているとのことです。
書店にて予約受付中
本書『アントレプレナーシップと健康』は2025年7月11日発売予定で、全国の書店およびオンラインで予約を受け付けています。詳細は、Amazonや楽天ブックスでご確認ください。
健康と経営、二つの視点から語られる本書を手に取って、あなたも健全な働き方について考えてみてはいかがでしょうか?