映画「War Bride 91歳の戦争花嫁」戦争を超えた真実の愛を描く感動の物語

概要

映画「War Bride 91歳の戦争花嫁」は、終戦80周年を迎える2025年8月2日から池袋シネマ・ロサにて公開されます。この作品は、戦争を乗り越えて真実の愛を貫いた女性の人生を描くドキュメンタリーで、日本人女性桂子・ハーンが語る感動的なストーリーです。

戦争花嫁の物語

本作は、2022年12月にTBSで放送されたドキュメンタリーに基づいています。“戦争花嫁”とは、第二次世界大戦後に日本に駐留していた連合国軍の兵士と結婚した日本人女性たちを指します。桂子は1951年、20歳で米軍の兵士と結婚し、彼の国アメリカへ渡ることになります。

彼女は、差別や偏見に直面しながらも、真実の愛を貫き通し、激動の時代を生き抜いてきました。戦争による傷跡をうけた彼女がどのようにして幸せを見いだしていったのか、その軌跡を追います。

感動の広がり

2023年3月にはTBSドキュメンタリー映画祭に選ばれ、2024年にはアメリカのPBSでも放送が予定されています。また、2025年のフランス・パリでのドキュメンタリー映画祭【Un petit air du japon 2025】への出品も決定しており、世界的にも注目されています。

舞台化と劇場公開

本作は舞台化もされ、2025年8月5日から27日までよみうり大手町ホールで上演されます。舞台では奈緒が桂子役を演じ、彼女の人生の歩みを直に感じ取ることができます。舞台の上演を記念して、映画「War Bride 91歳の戦争花嫁」も公開されることに。

完全版となる映画

映画の制作には、テレビ放送版から34分の新しいシーンが追加され、桂子のその後の生活を追ったカットなどが盛り込まれた完全版となっています。この作品は、桂子・ハーンが子や孫に語る未来へのメッセージでもあり、次世代に向けた大切な物語です。

桂子・ハーンからのメッセージ

1945年の横浜大空襲で幼少期を過ごした桂子は、「今でも戦争を憎んでいます」と涙ながらに語ります。彼女が選択した結婚相手は、米軍の兵士だったのです。敵国の兵士との結婚は、当時の人々にとって衝撃的でしたが、その背景には彼女自身の生き様や愛があったのです。桂子は、「私は日本を誇りにできる、そしてアメリカが誇ってくれるような女性になりたかった」と語り、彼女の人生は愛の強さを象徴しています。

戦争花嫁の最後の機会

終戦から80年が経過した今、物語を語り継ぐのはますます重要になっています。生きた声で届く最後の機会としてこの珠玉のドキュメンタリーをぜひご覧ください。戦争花嫁とは何だったのか、桂子の真実の愛の物語を通じて知ることができます。

奈緒
“戦争”と“花嫁”という言葉のギャップに背筋が伸びました。歴史の中で涙を流し、愛を守ってきた人々の姿を見ることが大切です。この映画を通じて桂子さんと出会い、日常の尊さを感じています。

監督・川嶋龍太郎
私の伯母、桂子・ハーンの物語を次世代へと繋いでいくことが私の使命です。この作品を通して、愛の力を感じてもらいたいと思います。ぜひ劇場でお楽しみください。