大ヒット絵本『ゆびたこ』が30万部を突破
著者のくせさなえによる絵本『ゆびたこ』が、発売から13年を経て累計30万部を達成しました。この一冊は、子どもたちの身近な悩みである「指しゃぶり」をテーマにした物語で、読み聞かせを通じて子どもたちの卒業へ導く作品として、多くの保護者から支持されています。
お話の内容
物語の主人公は、もうすぐ小学1年生になる女の子です。彼女は、指しゃぶりがやめられずに悩んでいますが、ある日、しゃぶりすぎてできた“ゆびたこ”が突然話し始めます。ゆびたこは、関西弁でユーモラスに「わいはゆびたこ。あんたがいっぱいすうてくれたから、こんなにせいちょうできたわ。」と語ります。
その言葉にドキッとしつつも、女の子はゆびたことの触れ合いを通し、自分の気持ちや習慣に変化が現れます。子どもたちの「やめたいのにやめられない」という気持ちを理解し、彼ら自身の変化を促してくれる温かな物語です。
売れ続けている理由
『ゆびたこ』のヒットの理由は、以下の3つに集約されます。
1.
口コミで広がった実感
読者からは「本を読んだその日から、指しゃぶりが止まりました!」といった驚きの声が多く寄せられています。指しゃぶりに悩む親たちの期待に応えるような反響が、さらなる増刷につながっています。
2.
子どもが惹かれるキャラクター
ゆびたこは少し怖いけれど、決して恐れられる存在ではなく、子どもたちに強い印象を残します。関西弁を使った絶妙なセリフが、ユニークなリズムを生み、親子での読み聞かせを盛り上げます。このキャラクターの魅力が「また読みたい!」という気持ちを引き起こしています。
3.
親子のコミュニケーションを促す物語
指しゃぶりが多くの家庭で共通の悩みである中で、この絵本は「やめなさい」と強制するのではなく、子どもたち自身が「やめる理由」を考えられる物語として、親子の会話を生み出す媒介となっています。
読者の反響
読者からは次のような感想が寄せられています。
「指しゃぶりがなかなかやめられなかったので、買いました。タイミングがよかったのか、1回読んだだけで指しゃぶりを自らやめました。ありがとうございました。」
> 「怖がりもしたし、面白がりもして、1回読んだだけで指しゃぶりについて考えるきっかけとなりました。」
> 「最初は怖がっていましたが、最近は楽しんで読むようになりました。」
著者の思い
くせさなえは「ゆびたこ」が多くの人に読まれることを想像すらしていなかったと述べています。自身の経験から「近くに応援してくれる存在があればいいな」との思いがこの物語を生み出しました。「一見怖そうなゆびたこが、愛されるキャラクターとして広まっていくことがとても嬉しい」と語っています。
くせさなえのプロフィール
くせさなえは1977年生まれで、京都精華大学美術学部を卒業後、絵本制作に取り組み始めました。受賞歴も豊富で、数多くの絵本を手がけています。
書籍情報
- - 書名:『ゆびたこ』
- - 作:くせさなえ
- - 定価:1,430円(税込)
- - 発売日:2013年1月
- - 書誌ページ:ポプラ社
- - Amazon:こちらから
この『ゆびたこ』が、これからも多くの子どもたちとその親たちに愛される一冊であり続けることを願っています。