ヒビノとWIT COLLECTIVEが手を組む新たなエンターテインメントの可能性
2023年10月、ヒビノ株式会社は生成AIを駆使して次世代のエンターテインメントを創出するため、WIT COLLECTIVEとパートナーシップを発表しました。両社が融合することで、演出やプロデュースの新たな可能性とエンターテインメント体験の拡張が期待されています。
ヒビノの実績と技術力
ヒビノは1964年に設立され、国内で大型映像技術を駆使して多くのコンサートやイベントを成功に導いてきました。特に、最新の「インカメラVFX(バーチャルプロダクション技術)」を導入した「Hibino VFX Studio」を開設し、CMや映画、MVの撮影支援を行い、その分野での技術革新を遂げています。
昨今、イベント制作では時間やコストの最適化が求められていますが、ヒビノはその需求に応えるべく、バーチャルプロダクションを通じて新たな映像制作体制を整え、より多様な映像表現が実現可能となっています。
生成AIとの統合
WIT COLLECTIVEは、「ココロが動く、世界が動き出す。」という理念のもと、広告、映画、イベント制作などのビジョンで新しいエンターテインメントの価値を提供する企業です。両社が提携することにより、映像制作の企画段階から生成AIを導入することで、クリエイターの想像力を高め、さらなる自由で質の高い表現が可能となります。
生成AIは、クリエイターの心に浮かんだアイデアを高品質で的確に具現化する手段となり、その活用によって柔軟な映像表現を実現します。また、映像専門家による「CreAItive Conductor」が生成AIのアウトプットのクオリティを統制することで、一貫した高品質に仕上げることができます。
共同開発プロジェクト
両社のコラボレーションにより、特に注目されるのはバーチャルプロダクションの普及です。生成AI技術をCG背景作成に取り入れることで、中小規模プロジェクトでも表現の可能性を広げ、導入のハードルを下げることが可能になります。
さらに、没入型映像体験に向けたリアルとバーチャルの連携にも注力し、次世代の「共感型イマーシブ体験」を開発していく方針です。両社の持つ技術やノウハウを融合させることで、エンターテインメントの新たな価値を創出することを目指しています。
今後の展開
ヒビノグループは、WIT COLLECTIVEとのパートナーシップを通じ、生成AIを積極的に活用し、映像制作の新たな高効率・高品質の制作を進める方針です。これによって、伝えたいイメージをエモーショナルに具現化し、深い共感を生み出す映像体験の創出を追求していきます。
特に注目すべきは、2025年7月に開催される『コンテンツ東京2025』でのコラボレーション展示です。ヒビノの最新型LEDディスプレイ技術を活かし、WIT COLLECTIVEによる生成AIを活用したコンテンツを融合させ、今までにない独創的な映像表現を体験できることが期待されています。
この協力関係によって新たなエンターテインメントの形がどのように進化するのか、今後の動向にますます注目が集まります。両社が手掛ける次世代エンターテインメントの世界で、驚きと感動に満ちた新たな体験が待っています。