ブックオフ、13期ぶり最高経常益を達成
ブックオフグループホールディングス株式会社が、2025年5月期の決算発表において、連結売上高1,192億円、経常利益39億円の記録を達成したことを発表しました。これは同社にとって13期ぶりの最高経常益で、リユース事業がその成長を大きく後押ししています。ブックオフは今後、国内ブックオフ事業、プレミアムサービス事業、そして海外展開を強化し、更なる成長を目指す方針です。
循環型社会に向けた取組み
現在、国際的に求められている循環型社会の構築。ブックオフの事業は消費者からの使用済み商品を再利用し、資源消費を抑えることに貢献しています。リユース業として、多くの生活者に「リユース」が当たり前になる世界を築くことを目指しています。
ブックオフでは、今後10年間を成長期として位置付け、2024年5月から2028年5月までの中期経営方針を進めています。この方針のもと、国内ブックオフチェーンの売上成長を図り、特にプレミアムサービスと海外事業の拡大を推進しています。2025年5月期には、これらによって経常利益が39億円に達しました。
リユースの楽しさを届ける
ブックオフはリユースの利便性と楽しさを広めるために様々な取り組みを行っています。特に児童施設への中古本の寄贈や公共施設での書籍販売スペース「ふるさとブックオフ」を設けるなど、地域社会との連携を強化しています。
また、トレーディングカードやアパレル分野にも注力し、売上が前年比110.7%増となった実績もあります。これにより、リユースの魅力を実感している顧客も増えており、ますますリユースが身近な存在となっています。
海外事業の拡大
海外市場でもブックオフは成長を見せており、「Jalan Jalan Japan(ジャラン・ジャラン・ジャパン)」や「BOOKOFF USA」の事業が好調です。「Jalan Jalan Japan」では、日本で販売機会に恵まれなかった商品を現地市場で販売し、売上高約62億円を記録。アメリカでは、アニメグッズの人気が高まる中、現地での買取による商品ラインアップを拡充し、新規出店も増加しています。
プレミアムサービスでリユースの魅力アップ
ブックオフはまた、リユースに馴染みがない層にもアプローチするため、プレミアムサービス事業も展開しています。高級ブランド品などの買取やリフォームを行う店舗を都心に設けるなどして、さまざまな層にリユースの良さを伝えていく計画です。
リユースの日の開催
さらに、8月8日には「リユースの日」を設け、リユースの啓発イベントを開催予定です。この日を通じて、より多くの人々にリユースの楽しさと重要性を伝え、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。
結び
ブックオフグループは、リユースを通じた循環型社会の実現に向けて、今後も様々な取り組みを行っていくことを約束しています。これからも生活者にとってリユースが当たり前となる未来を目指し、更なる発展を遂げていくことでしょう。