心のケガを知るための新たな道しるべ
NPO法人ぷるすあるはが2023年12月に、新たな心理教育のワークブック『こころにケガをしたら ワークブック』を刊行しました。このワークブックは、犬塚峰子氏との共著による心理教育絵本『こころにケガをしたら―トラウマってなんだろう?』を基にした内容で、特に子供たちがトラウマについて学び、理解を深めることを目的としています。
新しいワークブックの目的
今回のワークブックは、絵本の知識をより実践的に活用することを狙いとしており、子どもが「こころのケガ」を学び、回復のプロセスに積極的に参加できるよう設計されています。支援者や保護者が心のケガを負った人々と手を携えて取り組むためのツールとして位置付けられています。
ワークブックの基本情報
作品概要
- - タイトル: こころにケガをしたら ワークブック
- - 著者: 犬塚峰子 + ぷるすあるは
- - イラスト: 細尾ちあき(ぷるすあるは)
- - 仕様: A4サイズ、中綴じ、16ページ
- - 価格: ワークブック単品660円、絵本とワークブックのセット3,190円
ワークブックは、子どもたちが心のケガを理解するための実践的なアプローチが特徴です。具体的な取り組みとしては、気持ちを落ち着ける方法やリラックス法の練習、心理チェックリストの作成などがあります。これらの活動を通じて、子どもたちが自分自身の感情について考える機会を提供します。
ワークブックの内容
1.
こころのケガを知る
子どもたちは、自分の感情や体験を書き留めることができ、後で見返すことができます。
2.
こころの体力をつける
「マイハッピーリスト」を作成し、リラックスできる方法を探すことで、自分自身を大切にする気持ちを育てます。
3.
練習ノート
お家での実践を通じて、感情の整理を行い、困難と向き合う力を養います。
4.
わたしのツールボックス
密かな癒しのアイテムをまとめたツールボックスを作ることで、安心できる環境を整えます。
さらに、ウェブサイトでは詳細な使い方ガイドが公開されており、支援者が安心して活用できるような工夫がされています。スケジュールシートや練習ノートの追加シートもダウンロード可能です。
商品展開
ぷるすあるはでは、様々なニーズに応じた商品ラインナップを用意し、オンラインストアにて販売しています。ワークブックのほかにも、CDデータ版なども揃っています。
また、各ワークブックには『ジュンの安心カード』が付属しており、心の安定を助けるポジティブなメッセージを掲載しています。
最後に
心のケガに苦しむ子どもたちに寄り添うための新たな道具として、このワークブックが一助となることを願っています。心のケガを理解し、共に乗り越えるサポートの一環として、多くの家庭や教育現場で活用されることを期待しています。
著者の犬塚峰子氏は、児童精神科医としての豊富な経験を生かして、心理教育の重要性を広めており、ぷるすあるはという組織を通じて、心理教育に関する活動を推進しています。これからも、彼らの活躍に注目していきたいと思います。