『心も体ももっと、ととのう薬膳の食卓365日』が第12回料理レシピ本大賞入賞

薬膳ブームの中で注目を集める一冊

『心も体ももっと、ととのう薬膳の食卓365日』が「第12回料理レシピ本大賞in Japan 2025」の料理部門で入賞を果たしました。本書は、心身の健康を促進するための薬膳をテーマにしたレシピ集であり、著者川手鮎子さんが365日分の薬膳レシピとその知恵を紹介しています。この受賞は、薬膳に対する関心が高まっている中での大きな成果の一つです。

薬膳の魅力を広げる一冊

薬膳と聞くと、その専門性から難しい印象を持たれる方も多いかもしれませんが、本書では特別な食材や複雑な調理法は一切不要。体調や季節に応じて、身近な食材を取り入れることで、実践的かつ身近な方法で薬膳を楽しむことができます。オールカラーで描かれた温かみのあるイラストが満載の本書は、どなたでも手に取って楽しむことができ、読んでいるだけで癒される内容が特徴です。

本書は、発行から高い人気を誇り、特にNHKのドラマ「しあわせは食べて寝て待て」の影響もあり、薬膳本コーナーが設けられるなどの空前の「薬膳本ブーム」を引き起こしました。発行部数は15万部を超え、数々の書籍ランキングを席巻しました。著者の川手さんは、この素晴らしい結果を受けて、表彰状を川手家の家宝にするとユーモアを交えて語りました。

選考委員からの評価

選考委員からは、「今年の薬膳ブームの中で最も売れた書籍」として評価され、その内容がいかに実用的かつ魅力的であるかのコメントが寄せられました。具体的には、以下のようなコメントが紹介されています。「薬膳について知りたい方にもおすすめの1冊」「食材とアイディアが豊富で、デザインも美しい」「読む・作る・食べる・癒されるまでを実現した一冊」。これらの評価から、本書が持つ魅力がいかに多角的であるかが伺えます。