雷対策の新常識を提供する書籍『なぜ、リスク意識が高い会社は落雷対策をするのか？』

雷対策の新たなスタンダード

2025年7月1日、株式会社落雷抑制システムズが刊行する書籍『なぜ、リスク意識が高い会社は落雷対策をするのか？』が、企業や団体における落雷対策の重要性を新しい視点から提示します。本書は、落雷被害の低減を目指し、従来の対策にとらわれない最新の防雷手法を解説しています。

この書籍は、創業以来15年にわたり様々な業界で落雷対策の専門家として活動してきた著者によって執筆されました。自衛隊や鉄道、工場など、落雷による被害に悩む企業からの数多くの相談をもとに、リスク管理の新たな視座を提供します。

電気・通信社会における落雷の脅威

日本国内では、年間に約数百万回の雷が発生し、落雷による被害は年間1000億円から2000億円に達すると推定されています。現代社会の成り立ちは電気・通信機器に依存しており、落雷は電子機器の故障や火災、さらには事業の停止を引き起こす恐ろしい要因です。

しかし、伝統的な避雷針の仕組みは270年前に発明されたものであり、長い間「落雷を受けることが前提」とされてきました。これでは、雷電流による被害を完全に防ぐことはできません。そのため、落雷は現代の科学技術により、ある程度コントロールできるという理解が必要です。そして、本書はそのための実践的な知識を提供します。

様々な業種での実例を基にした対策法

本書には、ビジネスシーンでの落雷被害を防ぐための最新の対策が多数紹介されています。第1章では、なぜ企業が落雷対策を採るべきか、その理由と意義が詳しく解説されます。第2章では、すぐに実施可能な8つの対策が提示され、実際の事例をもとにその効果が証明されます。特に、第3章では、避雷球による落雷対策とその成功事例を数多く取り上げ、具体的な効果が検証されます。

また、落雷対策に関する疑問を解消するための29のQ&Aも収録されており、読者が自身でリスクマネジメントを実践しやすくなる工夫がされています。

専門家が語る、落雷対策の重要性

本書では、信頼できる企業や団体の具体的な被害例も紹介されており、実名による解説を通じて、落雷対策がなぜ必要なのかを強く訴えかけています。企業の顔とも言える取締役が落雷抑制システムズの取締役である松本理恵氏であり、彼女が本書を執筆するにあたり思いを馳せたのは「新しい落雷対策をしっかりと普及させたい」という一心でした。彼女のインタビュアーとしてのキャリアを活かし、具体的な対策とアプローチを提示しています。

2025年、社会がますます不安定になりつつある今こそ、落雷対策の重要性を認識する必要があります。落雷抑制システムズの目指すところは、より多くの人々に、再評価された防雷対策を知ってもらい適切な選択をしてもらうことです。

本書『なぜ、リスク意識が高い会社は落雷対策をするのか？』は、企業の経営層や設備担当者のみならず、全てのリーダーにとって必読の一冊です。今後の自然災害に対しても、できる限りの対策を講じ、事業と財産を守るための知恵が詰まっています。

この書籍は2025年7月1日に講談社から発行され、定価は1500円(税別)。208ページにわたるこのガイドは、今まさに必要とされる落雷対策の手引きとなることでしょう。