小学生の食習慣調査「ごはん派」が多数派、Tryパフォーマンス超越の理由とは

小学生の朝食事情：ごはん派の優位性

最近の小学生の食習慣に関する調査結果が発表されました。株式会社小学館が運営する『コロコロコミック研究所』では、男子小学生772人を対象にしたアンケートを基に、食に関する様々なデータが明らかになっています。調査によると、今の小学生は朝食として「ごはん」を好む傾向が強いようです。具体的には、51.8%が「ごはん派」であり、48.2%の「パン派」を上回る結果となりました。

ごはん派の理由

『朝食には何を選んでいる？』という質問に対し、「ごはん」を選ぶ理由として最も多かったのは「おいしい・好きだから」というものでした。この回答は、全体の31.8%を占めています。他にも「おかずとの相性」や「腹持ちが良い」といった意見も多く見られ、特に味や満足感を重視する声が際立っています。一方で「パン派」の理由も興味深いものがあり、手軽さや多彩な種類といったメリットが挙げられています。このように、現代の小学生は食事においてタイパ（タイムパフォーマンス）だけでなく、満足感も重視しているようです。

食の情報源の変化

さらに、食に関する情報源についても興味深い結果が得られました。アンケートでは2位の「YouTube」が「家族」の情報源をダブルスコアで圧倒しており、家庭内の食に関する情報伝達が親からインターネットへとシフトしていることが明らかになりました。今や子どもたちにとって、YouTuberが紹介するメニューや食品が食トレンドを形成する重要な要素となっています。

親子間のフードギャップ

アンケート調査の中で「大好きだけどお家の人はあまり食べさせてくれないもの」としてよく挙がっているのが、お菓子やジャンクフードです。特にチョコレートやアイスクリームといったスイーツがトップに来ています。一方で、親が「もっと食べなさい」と促すものの、その多くが「野菜」であることから、子どもの好みと親の期待の間に大きなギャップがあることがわかりました。このフードギャップは家庭内のコミュニケーションや食の嗜好に影響を及ぼしています。

『コロコロコミック研究所』の意義

この調査は、創刊以来男子小学生の心を掴んできた『月刊コロコロコミック』の読者を対象に、新しいトレンドやニーズを把握するための重要なものといえます。『コロコロコミック研究所』の所長、小林浩一氏によると、今後も様々なテーマを元に子供たちの「リアル」を反映した企画を続けていく考えのようです。

このように、今の小学生の食事に対する価値観や食の情報源の変わりゆく姿は、私たち大人とも密接に関係していることが考えられます。子どもたちの食環境の変化を理解し、彼らのリアルな声に耳を傾けていくことが、今後の食育や家庭の食卓にも影響を与えていくでしょう。時代の変化を反映した子どもたちの食習慣は、これからさらに注目される分野となるに違いありません。