特別な映画鑑賞会「疲れたら声を出しても大丈夫!」
2025年7月4日、イオンエンターテイメントとイオンファンタジーは、発達・知的障がいを持つお子さまとその家族のために特別な映画鑑賞会「『あったかタイム in イオンシネマ』を、イオンシネマ幕張新都心で開催しました。このイベントの目的は、映画を楽しむことが難しいと感じているご家庭に気兼ねなく映画体験を提供することです。
あったかタイムとは?
「あったかタイム」は、障がいの特性に配慮した安心できる環境で映画を楽しもうというコンセプトで設けられました。参加者同士がゆったりとした気持ちで接し合える環境は、特に「大きな声を出すこと」や「立ち上がること」が許可されているため、子どもたちが自由に過ごすことができます。これはこれまでイオンファンタジーで提供されてきた「遊びの時間」を映画に拡大したもので、多くのご家族に新たな体験を提供することを目指しています。
初の映画館デビュー
この日の上映作は、話題の映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』。参加した約70名のうち、15組の親子は映画館での初体験となり、特別な経験として心に残ったことでしょう。「声を出してしまうかもしれない」という不安を抱えていた参加者からは、映画を最後まで観ることができた喜びの声が次々と寄せられました。
参加者の感想
参加したご家族からは、嬉しい感想が多数寄せられました。「周りに迷惑をかけると心配で映画を観ることを諦めていたが、この機会に連れて行くことができて本当に良かった」「集中力に不安があったけれど、楽しい時間を持てたのが驚きだった」という意見があり、感動が広がりました。このようなイベントを通じて、子どもたちがスクリーンに夢中になり、キラキラとした目で見る姿を見て、親たちは自然と涙を流す場面もありました。
今後の取り組み
「楽しさをみんなで共有するインクルーシブな社会」というビジョンのもと、今後もイオンエンターテイメントとイオンファンタジーは、このような取り組みを継続していく意向を示しています。特別な鑑賞体験を通じて、障がいの有無にかかわらず、共に楽しむことができる場を増やしていくことが目標です。
アンケート結果
イベント後のアンケートでは、参加者の12組が「大変満足」、6組が「満足」と回答しました。特に「大きな声を出しても良い」という安心感が、満足度の向上に寄与したと、多くの意見が見受けられました。参加者の年齢層も3歳から12歳と幅広く、最も多いのは5歳でした。また、多くの参加者が今回の映画鑑賞会を初めての映画体験としており、今後の参加意欲が見受けられました。これからも、こうした取り組みを通じて、多様な才能と特性を持つ子どもたちが自由に楽しめる環境作りを進めていきたいと思います。