佐々木朗希選手のケガとロバーツ監督の真意に迫るインタビューの全貌

佐々木朗希選手のケガとロバーツ監督の本音

プロ野球界で注目を集めている佐々木朗希選手が、肩のケガで離脱している。その背景には、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督の深い思慮がある。ABEMAが独占提供する番組『おはようロバーツ』で、一部始終と監督の真意が語られた。

ケガの経緯とロバーツ監督の反応

佐々木選手は、5月14日に「右肩のインピンジメント症候群」と診断され、故障者リストに登録される事態に至った。当初、ロバーツ監督は彼の身体の状態を直接確認に向かったと語る。佐々木選手が「痛みがある」と告白したとき、監督は「正直に今の状態を話してほしい」と率直に求めたという。

「違和感がある」との報告を受け、監督はすぐにMRI検査を行う判断に至った。この時、監督は他のトレーナーから何が起こっているのか正確に聞いておらず、選手の状況を把握しきれなかったことを胸に響かせる。「数週間前から肩に違和感を感じていたことは知りませんでした。彼は、それでも投げ続けられると信じていたようです」と、監督は肩の痛みを抱えながらも投球を続けた佐々木選手の姿を想像する。

朗希の気持ちと監督の感謝

ロバーツ監督は、佐々木選手が黙って苦しい状況を過ごしていたことについて、「ある意味、感謝の気持ちを持っています」と語る。この言葉の背後には、選手の強い競争心とチームへの思いやりが感じられる。監督は「彼はチームメイトを助けたいという思いから、何も言わなかったのかもしれません」と、選手の心理状態を深く理解しようとする姿勢を示した。

ただし、「もっと早く言ってくれていたら、もっと彼を芯から守れたのにな」と、複雑な思いを抱くこともあったという。

佐々木選手の復帰時期

佐々木選手の復帰時期については、ロバーツ監督が「休養を経て、徐々に投球を再開する予定です。復帰は6月末頃になると思います」と明言した。この時期を待ち望むファンも多いだろう。

大谷翔平選手への視線

インタビューの中では、大谷翔平選手への期待についても言及された。ロバーツ監督は「翔平が絶好調の時、彼は高めのボールをしっかりととらえている」と、翔平選手の好調を分析し、その技術に感心する。また、5月31日からのヤンキース戦での競演にも期待を寄せている。

ロバーツ家の親子の絆

プログラムでは、ロバーツ監督の息子の話題も取り上げられた。フィリーズに所属する息子の試合観戦を予定している監督は、「ただの父親」として見に行くつもりだと語る。監督としての顔は一時忘れ、息子を応援する親としての一歩を踏み出した。

「息子にはプレッシャーを感じてほしくないので、『結果は関係なく、応援したいから来ている』と伝えている」と、その愛情深い言葉は、監督としてだけではなく、一人の父親としての強い想いが伺える。