警察小説の新潮流
2025-02-06 10:46:41

新たな警察小説の流れを創る松嶋智左氏と鷹樹烏介氏の作品

2025年2月7日、株式会社徳間書店がリリースする新刊群は、読者を新たな警察小説の世界へと引き込む。特に注目は松嶋智左氏の『県警本部捜査一課R』と鷹樹烏介氏の『警視庁公安部外事四課アンカーベイビー』の二作品で、どちらも異なるアプローチで警察物語を描いている。

松嶋智左『県警本部捜査一課R』



松嶋氏の新作では、主人公の宝尾玲が中心となり、難事件を巧みに解決していく姿が描かれている。彼女の強調点は、単に厳密な捜査を行うのではなく、フィギュアスケートの「推し」を応援するために捜査を効率的に進めるという点だ。このユニークな概念が、彼女をただの刑事から一歩進ませ、警察小説の枠を超える感動を提供する。

玲は高い検挙率を誇る班長で、その秘訣は「推し活」と称した新たな捜査スタイルにある。彼女の人生にフィギュアスケーター宇都宮蒼が不可欠であり、玲は捜査を「まき」で行うことで、推しに捧げる時間を確保する。強盗傷害や変死体などの事件に立ち向かう中で、彼女の秘密が次第に明らかになっていく。

鷹樹烏介『警視庁公安部外事四課アンカーベイビー』



一方、鷹樹氏が手掛ける新刊では、経済記者の磐田が友人の行方不明をきっかけに、海外テロ組織の影に迫る様子が描かれている。物語は、自治体を巻き込んだ陰謀の恐怖が漂う中、迫力あるクライムアクションへと発展を遂げる。磐田は、行方不明の友人が追っていた移民問題を掘り下げるため、先輩の女性記者明智の助けを借り、公安部の異色刑事・六志麻生に巡り会う。

この作品では、二人のキャラクターがそれぞれの強い意志で困難に挑みつつ、現代のデジタル技術が引き起こす新たな闘争を描く。ドローンやSNSなどの要素が組み込まれ、現代社会の複雑さが浮き彫りになる。

田中啓文『貧乏神あんど福の神死神さんいらっしゃい』



また、ユーモア小説の新たな代表作として田中啓文氏の『貧乏神あんど福の神死神さんいらっしゃい』も外せない。大坂を舞台に、絵師が貧乏神に翻弄される様子やその運命が、笑いあり、涙ありのストーリーで展開される。

様々なジャンルに富んだ新刊群



徳間文庫の2月新刊は、警察小説だけでなく、時代小説やミステリー、アクションに至るまで、幅広いラインアップがそろっている。これにより、読者は異なる視点から警察小説を楽しむことができ、それぞれの作品が提供する独特の魅力に心を奪われるだろう。

新たなキャラクターとストーリーが、警察小説の未来を開く。この2月は、ぜひ徳間文庫の新刊に手を伸ばして、この刺激的な世界を堪能してほしい。


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